「はれのひ」支援延べ31人が利用 横浜市教委が発表

 振り袖販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市中区、破産手続き中)が成人の日を前に突然営業を取りやめた問題で、市教育委員会は、民間の被害者向け支援策を集約した特設サイトの公開結果を発表した。着付けや写真撮影、コース料理の無料提供といったサービスを延べ31人が利用した。

 特設サイトは市教委が1月19日~3月31日に開設した。サイトを通じて企業や団体などから支援を募り、内容を掲載。申し出は計44件で、トップページのアクセス数は1万8545件に上った。

 最も利用が多かったのは「着物レンタル、着付け、ヘアメーク、写真撮影の無料実施」の14人。市教委によると、利用者からは「当日はショックだったが、このような機会を設けてもらい、思い出深い出来事となった」などと感想が寄せられた。市教委生涯学習文化財課は「善意がうまくつながったのかなと思う。一定のアクセス数もあり、利用まで至らなくても気持ちが通じた部分もあったのではないか」としている。

「はれのひ」本部のオフィス=横浜市中区

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