マダニ感染症に注意を 佐世保市保健所 「肌を出さない服装で」

 レジャーの機会が増えるゴールデンウイーク(GW)に合わせ、佐世保市保健所はマダニによる感染症に注意を呼び掛けている。市内では、4月にマダニが媒介する日本紅斑熱に2人がかかっており、担当者は「虫よけスプレーの使用や、なるべく肌を露出しない服装を心掛けて」と話す。
 日本紅斑熱は、マダニ類が媒介する感染症で高熱や発疹が主な症状という。
 市保健所によると、GWの時期は虫の活動も活発化。草むしりや山菜採りなどで草むらに入る場合は、首にタオルを巻いたり、シャツの袖口や裾を手袋や長靴の中に入れたりなどして、マダニにかまれない工夫が必要という。
 マダニ類が媒介する感染症には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のように重症化すると死亡する恐れがある病気もある。担当者は「発熱や倦怠(けんたい)感で病院を受診する際、マダニにかまれる可能性がある場所に行った際は必ず申し出てほしい」とした。

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