双日の金属・資源部門、18~20年度で新規投融資350億円

 双日の金属・資源部門は、18年度から3カ年で、350億円規模の新規投融資を実行する計画。資源権益などの資産入れ替えに加え、新素材・素材加工事業などに重点投資し、安定収益基盤を確立したい考え。

 1日発表した18~20年度の中期経営計画に盛り込んだ。全社の投融資計画は3000億円で、うち金属・資源部門で1割強の投資を実行する計画だ。

 資源投資では、上流権益の入れ替えで資金を投入する計画。このほか既存権益の更新投資も実施する。中計ではこれに加え、環境・リサイクル、自動車の電動化(EV化)などの社会ニーズを踏まえ、関連事業を軸に新たなビジネスモデルの創出を狙う。これを資源事業の強化と並行して行うことで、市況変動に左右されない収益力をつける。経営指標に関する部門目標として、ROA(総資産利益率)4・5%(18年3月期は5・4%)を置いた。

双日金属・資源部門の前3月期決算、純利益増219億円

 双日が1日発表した18年3月期連結決算(IFRS)によると、金属・資源部門の純利益は前期比2・1倍の219億円となった。石炭価格の上昇や鉄鋼事業の増収が寄与した。19年3月期は微減の205億円を見込む。

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