LME非鉄・英商社18年市況予測、アルミ上値100ドル下方修正

亜鉛は下値100ドル上方修正

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 ロンドン金属取引所(LME)のリングメンバーである英商社トライランド・メタルズはこのほど、非鉄金属市況の四半期レポートを発表した。それによると18年の非鉄金属市況は貿易摩擦や地政学的リスクによって不確実性が高まっているものの、需給バランスはおおむね堅調に推移していると分析。今年の予想価格レンジについては、アルミが上値を100ドル下方修正、亜鉛が下値を100ドル上方修正したのを除き、軒並み前回・1月の予想価格から据え置いた。

 内訳は、銅が6800~7100ドル(前回比据え置き)、アルミが2千~2200ドル(前回予想は2千~2300ドル)、亜鉛が3100~3300ドル(前回予想は3千~3300ドル)、鉛が2300~2500ドル(前回比据え置き)、錫が1万9千~2万1千ドル(同据え置き)、ニッケルが1万1500~1万3500ドル(同据え置き)。

 非鉄市況は17年末、銅をはじめとする供給ひっ迫懸念や世界的な経済成長見通しの伸長、工業製品に対する需要の高まりから強基調に転じた。しかし、今年の第1四半期末を迎えた時点では経済見通しへの楽観的見方が崩れ、在庫の増加や地政学的な緊張感も重なり、ファンダメンタルズのタイト感は弱まっているとの見方を示す。その中で、銅価については18年の予想平均価格6950ドル(前年比7・8%高)とした年初の予想から据え置いた。

 第1四半期の平均価格は6961ドルとほぼ予想レンジ内に納まっており、現時点でリスク要因について変更はないとしている。需給バランスは、需要が2452万トン、供給が2430万トンで2万2千トンの供給不足としたが、不足幅は前年から1万8千トン縮小する見通し。

 アルミは米国によるロシアの生産大手・UCルサールに対する制裁を機に乱高下し、世界のプレミアム(割増金)は急激に上昇している。「価格面で自信を持って予測することは難しい」(トライランド)としながら、その要因は「貿易の問題」であるという点を考慮し、世界の需給見通しは年初発表の「72万2千トンの供給不足」のまま据え置き。予想価格レンジも上値を若干引き下げるにとどめた。