理研電線、スマホ関連部品増産で設備増設し能力3倍へ

 古河電工グループの理研電線(本社・東京都中央区、社長・岡本勝孝氏)はスマートフォン関連部品の生産能力を2018年度内をめどに約3倍に拡大する。新潟製造部(新潟県新潟市)で高性能マシニングセンターとプレス設備を1台ずつ増設。併せて生産のシフトのアップも進める。

 同社が製造するスマートフォン関連部品は金属の薄板を精密加工したもの。画面やカメラレンズを保護する薄膜形成置の製造で培った知見を生かした新規事業として、17年11月から製造を開始している。旺盛なスマートフォン需要を背景に現在はフル生産となっており、設備投資とシフトアップによる能力増強で高まる需要に対応する。マシニングセンターは約6千万円、プレス機は約3千万円で増設。それぞれ2台目となる。秋をめどに新設備を導入して、年度内に供給能力を約3倍に高めたい考えだ。

 同社では中長期的な成長戦略として需要環境の変化に対応できる強固な収益基盤の確立を推進。事業の幅を広げる活動に注力している。スマートフォン関連部品への参入・増産はその一環としての取り組みとなっている。

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