チャンピオンズリーグのようなハイレベルな戦いでは、時として勝負の運も必要になってくる。そして今その運を持っているのは、王者レアル・マドリードなのかもしれない。
レアルは今季決勝トーナメント1回戦からフランス王者パリ・サンジェルマンと戦う厳しいカードとなり、準々決勝ではイタリア王者ユヴェントス、準決勝ではドイツ王者バイエルンと各国の王者を撃破してファイナルまで駒を進めてきた。クジ運はないかもしれないが、試合では多少のラッキーがあった。
準々決勝のユヴェントス戦2ndレグでは大きな議論を呼んだ試合終了間際のPK獲得事件があった。どちらとも言えない判定ではあったものの、あそこでPKと判定されたことも運が良かったのかもしれない。今回のバイエルン戦では1stレグ、2ndレグの両方で相手が失点に直結する致命的なミスを犯したことに加え、マルセロのハンド疑惑やレヴァンドフスキがペナルティエリア内でセルヒオ・ラモスと接触するなどPKと判定されてもおかしくないプレイがあったが、今回PKと判定されることはなかった。
仏『Canal Plus』によれば、今季決勝トーナメント1回戦でレアルと対戦したPSGを指揮するウナイ・エメリはチャンピオンズリーグを女性のようと表現し、「今彼女はレアル・マドリードのガールフレンドなんだ。彼らは過去4大会で3度優勝している。今季も再び優勝するだろう」とコメントしている。気まぐれとも言えるチャンピオンズリーグの勝利の女神は近年レアルに肩入れしているのかもしれない。そう思わせるほどレアルはチャンピオンズリーグで強く、3連覇がすぐ目の前まできている。
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