もうすぐW杯!日本代表以外で注目してほしい5つの“伏兵チーム“

開幕まで40日少しと迫った2018年ワールドカップ。

強豪国や日本代表が大きく注目されるが、もちろんワールドカップの楽しみ方はそれだけではない。伏兵チームによる躍進や番狂わせも、大会を盛り上げる重要な要素だ。

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そこで今回は、編集部のそれぞれに日本代表以外で注目してほしいチームを挙げてもらった。

スウェーデン代表

出場:3大会ぶり12回目
組み合わせ:グループF(ドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国)

ズラタン・イブラヒモヴィッチが代表復帰を臭わせているスウェーデン。3大会ぶりのワールドカップということで、スーパースターの電撃参戦を期待する声も高い。

ただ、イタリアとのプレーオフを制して本大会出場を掴んだヤンネ・アンデション監督のチームは、組織力をベースにした粘り強さが売り。

イブラヒモヴィッチと若手選手たちが過去に最も良い化学反応を見せたEURO2012のチームがグループステージ敗退に終わっていることを考えれば、今から彼が戻ることがプラスになる可能性は小さいだろう。

2015年のU-21欧州選手権で優勝した世代も着実に存在感を増しており、ドイツ、メキシコ、韓国と同居したグループで、“脱イブラ”の新生スウェーデン代表がどこまでやれるか楽しみである。

選出者:編集部O

エジプト代表

出場:7大会ぶり3回目
組み合わせ:グループA(ロシア、サウジアラビア、エジプト、ウルグアイ)

今季のサッカー界で最もホットだったリヴァプールFWムハンマド・サラー。

プレミアリーグでアンストッパブルだった彼が、W杯の舞台で一体どんなプレーを見せてくれるのかは単純に興味をそそられる。

アーセナルに所属するMFムハンマド・アル・ナーニーの負傷が気になるところだが、ロシア、サウジ、ウルグアイと同組のグループAを突破し、決勝トーナメント進出も十分に狙えるはずだ。

選出者:編集部I

ペルー代表

出場:9大会ぶり5回目
組み合わせ:グループC(フランス、オーストラリア、ペルー、デンマーク)

ブラジルは別格として、現在、南米で最も勢いのあるチームはペルーかもしれない。

過去3度の出場を誇るアンデスの雄も近年は低迷し、今予選も出足は鈍く厳しい戦いを余儀なくされた。しかし中盤以降、見違えるような強さで捲り上げ、大陸間プレーオフでニュージーランドを下して36年ぶりとなる夢舞台への切符を掴んだ。

そのチームは約1年半も黒星がなくただいま絶好調。3月の強化試合ではロシア大会に出場するクロアチア、アイスランドを撃破した。

さらにドーピング検査で陽性反応を示し、当初は1年間の出場停止を言い渡されたエースのゲレーロも、処分の軽減により本日5月3日以降の復帰が認められている。

スペインの侵略により滅びたインカの末裔たちが、ロシアの地でコンキスタドール(征服者)となる…そんなシナリオを描いて、彼らに思いを馳せてみるのはいかがだろうか。

選出者:編集部H

イラン代表

出場:2大会連続5回目
組み合わせ:グループB(ポルトガル、スペイン、モロッコ、イラン)

2011年から長くイランを率いてきたカルロス・ケイロス監督。協会と衝突したことは一度や二度で済まない。辞任して復帰したことも複数回ある。「要求し、衝突しながらチームを強くしていくのがプロだ」と言わんばかりだ。

その仕事は今のイランのFIFAランキングを見れば一目瞭然。攻撃的に過ぎた「イランらしさ」をまず矯正し、欧州基準で「耐えられる」チームに生まれ変わらせた。

もはやバランスという点ではアジアでイランに敵うチームはない。クラブチームもこのところAFCチャンピオンズリーグで結果を残しており、国全体のレベルが上がっている。

ケイロスの要求になんとか応え、成長してきたイラン。実力ではワールドカップ32カ国の中で最下位に近いものの、欧州を知る監督の下で間違いなく奮闘を見せるはずだ。日本もいつかは…。

選出者:編集部K

アイスランド代表

出場:初出場
組み合わせ:グループD(アルゼンチン、クロアチア、アイスランド、ナイジェリア)

EURO2016で旋風を巻き起こし、大会を大きく盛り上げたアイスランド。その後もチームは強化を続け、ついにワールドカップ初出場を決めた。

予選ではクロアチアやトルコといった難敵揃いのグループIを首位で突破しており、日本が3月の親善試合で手を焼いたウクライナにも1勝1分で勝ち越すなどその実力はすでに証明済み。本大会で同組になったクロアチアとも1勝1敗の五分だった。

ロシアの地でも、あの感動的で統一感のある「バイキング・クラッピング」が見られるだろうか?

選出者:編集部S

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