南極の氷ってどんな音? 長崎ペンギン水族館 5日まで展示

 海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が南極から持ち帰った氷の展示が3日、長崎県長崎市宿町の長崎ペンギン水族館で始まった。訪れた子どもたちは、触れたり耳を近づけたりしながら、氷から聞こえてくる音や冷たさを楽しんでいる。5日まで。
 氷は、市と同館に贈られた計3個を館内の特設コーナーに1日1個ずつ展示する。
 氷は縦20センチ、横25センチ、高さ20センチ。数万年前に降った雪が固まってでき、溶けるときに閉じ込められた空気がはじける音がする。市立高城台小1年の岩永優希さん(6)は「音がしておもしろかった」と笑顔。「この氷があったところにペンギンがすんでいると想像してほしい」と飼育員の田﨑智さん(33)は来場を呼び掛けている。
 会場には、自衛隊長崎地方協力本部の協力で、南極調査の写真や映像なども紹介している。

南極の氷に耳を近づける子ども=長崎ペンギン水族館

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