イチローがマリナーズの会長付き特別補佐に就任

日本時間5月4日、日本のファンのみならず球界全体が驚くニュースが飛び込んできた。マリナーズのイチローが今季のプレーをせずに球団の会長付特別補佐に就任することが発表された。メジャー通算3089安打、シーズン最多262安打など数々の記録を残してきた彼は一旦、バットを置いて球団に尽力する。

日本時間5月4日現在でイチローは15試合に出場して打率.205(44打数9安打)5得点の成績を残している。開幕戦でスタメン出場。その後も打撃低調ではあるものの、守備では好守を連発しチームの精神的支柱として活躍してきた。しかし、4月中旬頃になると戦力外になるのではないか、という話が浮上し彼の立場が不透明になりつつあった。メジャーデビューの2001年から活躍してきた古巣に復帰ということもあり、日本はもちろん、シアトルでも大盛りを見せたが厳しい状況にある。最終出場となった日本時間5月3日のアスレチックス戦では3打数無安打に終わったものの、1得点を記録した。

「50歳まで現役」を目指すイチローにとって今回の球団の決定は球界内でも異例のことだ。イチロー自身は「喪失感はない」とコメントしており今後もチームの力になる意思を表明している。また、マリナーズのジェリー・ディーポートGMは「彼がチームにいることで勝つ可能性が高まる。長くチームに在籍することが大切」と話している。既に今季のプレーを見ることができなくなってしまったが、現役引退をする訳ではなく、今後も練習には参加していくという。来年は日本でアスレチックスとの公式戦が控えていることもありこの試合でイチローが復帰する可能性がある。

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