武田の歌のプレゼントに…誕生日のホークス工藤監督「最高だったと書いといて」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

武田は1安打完封勝利、指揮官絶賛「ブルペンを休ませてくれてありがとう」

 5日、ソフトバンクは3-0でオリックスに勝利。先発の武田翔太が1安打完封で工藤公康監督の55回目の誕生日に白星をプレゼントした。

「ナイスゲーム。誕生日うんぬんよりも勝ったことがね」

 それが工藤監督の試合後の第一声だった。この日55回目の誕生日を迎えた指揮官をご機嫌にさせたのは、もちろん1安打完封勝利の武田だ。武田自身にとっても背番号18を背負っての初の白星だった。

 工藤監督は「最初から最後まで球威が衰えることがなかったし、コントロールも衰えることがなかった。気持ちが揺らぐこともなかったし、高谷くんのリードもよかったけどリズムよく投げてくれた。リリーフを休ませてくれてありがとう、ですね。いつもと違う武田くんが見れてよかった。よく投げてくれたと思います」と絶賛した。

 ちょうどその時、サロン内のモニターではお立ち台の武田がバースデーソングを歌う場面が流れ、広報が気を利かせてボリュームを上げた。工藤監督はモニターに映る武田に向かって「ありがとうございます」と感謝した後、報道陣に「歌が最高だったと書いといてね」と注文を入れた。

 その手には武田から贈られたウイニングボール。「日付が入ったボールをいただきました。素直にうれしいです」と、選手たちから贈られた“勝利”という誕生日プレゼントに目を細めた。これで就任してから4年連続のバースデー白星だ。
 
 また、この日1安打を放って2000本安打に王手をかけた内川聖一について「一番打ちたいのは本人だと思う。ファンの皆さんも待っていると思いますが、見守っていただければ。明日にはきっと結果を残してくれるでしょう。僕も楽しみにしています」と、ホームでの大記録達成に期待を寄せた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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