【MLB】俊足外野手の超絶美技、フェンスに足かけ“本塁打強奪“「非現実的キャッチ」

ダイヤモンドバックスのジャレッド・ダイソン【写真:Getty Images】

Dバックスのダイソンがスーパーキャッチ「なんてキャッチ」

 ダイヤモンドバックスのジャロッド・ダイソン外野手がまたしても驚異的な美技を見せた。4日(日本時間5日)の本拠地アストロズ戦で、完全にフェンスオーバーしていた打球に対して、ジャンプしてフェンスに足をかけながらスーパーキャッチ。身体能力を生かした“本塁打強奪”のシーンを球団公式ツイッターが紹介すると、ファンから「非現実的」と驚きの声が上がった。

 ダイヤモンドバックスの7点ビハインドで迎えた5回だった。アストロズのマリスニックの大飛球がライトに飛ぶ。すると、背走したダイソンが勢いに乗ったままジャンプ。網状になっているフェンスに左足をかけながら、フェンスを越えようとしていた打球を鮮やかにもぎ取った。大敗ムードで沈んでいた本拠地が一瞬にして沸騰する超美技だった。

 試合を中継していた「FOXスポーツ・アリゾナ」の実況は「ライトへの当たり、ダイソン下がる、フェンス際で…オー! ジャロッド・ダイソン、なんてプレーだ! ホームランを奪い取りました!」と絶叫。解説者のボブ・ブレンリー氏も「ワオ…なんてキャッチでしょう。ジャンプするタイミングも完璧でした。ワオ!」と驚きを隠せなかった。

 さらに、実況が「今日、Dバックスファンが初めて沸くシーンですね。見てください、腕を目いっぱい伸ばしてフェンスを越えてます…(投手の)TJ・マクファーランド以上に嬉しい気持ちの選手はいないでしょうね」と続けると、ブレンリー氏は「フェンスに足をかけることでフェンスより高い位置での捕球体勢を維持できていましたね」と冷静に解説する。

 ロイヤルズ時代から驚異的な美技を連発してきたダイソンについて、実況は「彼は常に素晴らしい守備力を誇る外野手です。ダイヤモンドバックスが彼のスピードに加えて気に入っているのはこの点です。長きに渡り素晴らしいセンターでもありました。守備指標はMLBの外野手の中でもトップクラスです。その理由を目の当たりにしました」と絶賛の言葉を並べた。

 球団公式ツイッターも「ジャロッド・ダイソンによるこのキャッチを覚えておいてください」との文言を添えて、この動画を投稿。コメント欄には「ダイソンはフォースの力を使った!」「非現実的なキャッチ」といった声に加えて、「これは目新しいものではないよ。僕たちロイヤルズファンは彼のこういったプレーを何年も見てきたんだ」と古巣ファンからの賛辞もあった。

 この日は0-8で大敗し3連敗を喫したダイヤモンドバックスだが、21勝11敗で勝率(.656)はリーグトップのまま。勢いを取り戻したいところだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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