ウォンの劇的なサヨナラ弾で延長戦を制したカージナルスが4連勝

【カブス6-8xカージナルス】@ブッシュ・スタジアム

ナ・リーグ中地区のライバル同士であるカージナルスとカブスによる3連戦が現在、ブッシュ・スタジアムで行われている。現在3連勝中と勢いに乗るカージナルスと逆に3連敗中のカブスの対戦は第2ラウンドに突入し本拠地で脅威の粘りで延長戦に持ち込んだカージナルスがコルテン・ウォンの劇的なサヨナラ2ランで激闘に幕を下ろした。

この日のカージナルスの先発はここまで2勝を挙げているルーク・ウィーバー。前回登板のパイレーツ戦では6回途中4失点で敗戦投手となっている。初回の投球は先頭打者のベン・ゾブリストに出塁を許すも後続を抑えて無失点。一方のカブスは移籍1年目のタイラー・チャットウッドが先発。前回登板のブリュワーズ戦で7回無失点の好投で自身2連勝となった。この勢いで今試合でも投げたかったが初回は2者連続四球といきなりピンチを背負ってしまう。それでも2つの三振を奪うなど続く打者を3人で片づけ両投手とも上々の立ち上がりとなった。

一方、長いイニングを投げたいウィーバーにとって2回の投球は「魔の回」となってしまう。先頭打者のカイル・シュワーバーを皮切りにアディソン・ラッセル、ジェイソン・ヘイワードにヒットが飛び出し無死満塁の大ピンチを迎えると内野ゴロやスクイズなどでこの回一挙4失点を喫し不利な展開となった。しかしこの悪い流れを変えたのは味方打線だった。4回のカージナルスの攻撃では四死球で満塁の場面とするとグレッグ・ガルシアの犠牲フライやマット・カーペンターのツーベースなどで瞬く間に4対4の同点に追いついた。負けられないカブスもハビアー・バイエズやアンソニー・リゾに一発が飛び出し6対4とカブス優勢で試合は最終回を迎える。

カブスは守護神、ブランドン・モローを登板させ逃げ切り体制に入るが1死一・二塁のチャンスをつくるとマーセル・オズーナがカウント0-1から2球目のスライダーを捉えてレフトへのツーベースとし土壇場で6対6と追いつき延長に突入した。長期戦になるかと思われたが決着はすぐに訪れた。延長10回のカージナルスの攻撃で先頭打者のポール・デヨングを一塁に置き迎えたウォンがカブス6番手、ルーク・ファレルのフォーシームをライトスタンドへ運びチームを4連勝に導くサヨナラ弾を記録した。今試合で両軍合わせ13人の投手が登板、敗れたカブスは12安打を放つも最後までリードを守ることができなかった。

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