見逃すな!「今、欧州で輝いているアジア人選手たち」

このところは多くのアジア人選手が欧州へと渡るようになり、フットボーラーとしての新しいキャリアを形成しようとしている。

また、欧州のクラブチームもアジア人を獲得することによってマーケットを拡大させ、地域でのブランドイメージを向上させることができる。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

今、ヨーロッパの一部リーグで最も活躍を見せているアジア人たちを特集しよう。

ソン・フンミン(韓国/トッテナム)

「アジア最高の選手」と呼ぶに相応しいパフォーマンスを続けているソン・フンミン。

強豪トッテナム・ホットスパーでレギュラーの座を勝ち取り、2年連続で二桁得点を達成。デル・アリ、クリスティアン・エリクセン、ハリー・ケインと構成する攻撃ユニットは欧州でも指折りの破壊力を誇る。

今年1月にはファン投票による月間最優秀選手賞に輝いた。(編集部S)

アリ・アドナン(イラク/ウディネーゼ)

2018年ワールドカップのアジア最終予選では日本と同じ組を戦ったイラク。

結果はグループ5位に終わったが、24歳のDFアリ・アドナンはその実力の片鱗を見せつけた。

ロベルト・カルロスやギャレス・ベイルとも比較される彼は、大柄な体格にスピードと強烈なパワーを備え、一対一の強さや激しいタックルも魅力。2014年の仁川アジア大会では日本代表を相手に直接フリーキックを叩き込み話題となった。

2015年夏にウディネーゼへ移籍し、イラク人選手として初めてセリエAの舞台に立つことに。

今シーズンは主に左のウィングバックで起用されており、厳しい残留争いの中でチームに活力をもたらしている。(編集部O)

アリレザ・ジャハンバフシュ(イラン/AZ)

ギリシャの名門オリンピアコスで17ゴールを記録している28歳のFWカリム・アンサリファルドも捨て難いが、「同じ能力なら若いほうを使う」という原則に従いここではAZに所属する24歳のFWアリレザ・ジャハンバフシュを紹介したい。

20歳でオランダに渡ったイラン代表の若きアタッカーは、3トップの両翼が主ながら今季ここまで32試合18ゴールを記録。3強が跋扈する舞台において、昨季の王者フェイエノールトを上回りAZの3位を確定させた。

さらに、得点ランクでは最終節を残して首位に立っている。アジア人がまだ誰も成し遂げていない「欧州主要1部リーグでの得点王獲得」という快挙は目の前だ。(編集部H)

マシュー・ライアン(オーストラリア/ブライトン)

今季リーグ35試合出場で8つのクリーンシート。プレミアリーグで堂々たる正GKを務める“アジア人”GK。彼はオーストラリア出身であり、便宜上のアジアではあるが。

今季クラブ史上初となるプレミアリーグ昇格を果たしたブライトンに、チーム史上最高金額で移籍した。

クラブにはティム・クルルという実力者もいるが、正GKの座を確保してここまでリーグ戦全試合に先発。昇格組ながら中位と奮闘するチームを守護神として支えている。

実は獲得する時点では彼のプレーを一度も見たことがなかったというクリス・ヒュートン監督も「彼は我々にとって素晴らしい存在。本当にうまくハマった」と今では信頼を置いている。(編集部I)

酒井宏樹(日本/マルセイユ)

今日本代表チームの選手で最も欧州での活躍が目立つ者と言えば…中島翔哉や川島永嗣、堂安律なども捨てがたいところではあるが、やはり名門マルセイユで欠かせない存在となっている酒井宏樹だろう。

加入した当初、右サイドバックを本職とする人材がチームにいなかったことも幸いした。出場機会を得られたため、酒井宏樹はフランスリーグで急速に成長を見せた。

「攻撃面がすこし…」と言われることもあるが、むしろかつては受け身になると不安定だった彼がそう言われるという事実が、守備面での成長を表しているといえよう。フィジカルとスピードが強調されるリーグアンにおいて、高いデュエル成功率を誇っている。

心配すべきは終盤戦で怪我をしてしまったこと。全治3週間ならワールドカップは出場できるだろうが、コンディションはどうなるか。また、ヨーロッパリーグ決勝には間に合うのか…。努力の成果を大舞台で見たいところだが。(編集部K)

© 株式会社ファッションニュース通信社