先日、今季限りでバルセロナからの退団を表明したアンドレス・イニエスタ。
日本時間で6日(日)深夜に迫っているレアル・マドリーとの一戦も、当然ながらイニエスタにとっては最後のクラシコとなる。
ここではイニエスタがクラシコを戦った記録をユニフォーム姿で振り返ってみたい。
対戦相手にとって常に脅威だったイニエスタの存在。それは“ライバル”レアル・マドリーにとっても同じだろう。この写真は2010-11シーズン(第32節)でのクラシコの一場面だが、これを見るだけでもイニエスタへの警戒ぶりがうかがえる。
そんなイニエスタの、クラシコ激闘の記録とブラウグラナのユニフォーム。まずは2005-06シーズンから見てみよう。
2005-06シーズン
第31節 バルセロナ 1-1 レアル・マドリー
イニエスタはトップチームデビューから4シーズン目のクラシコ。このシーズンを最後に現役を引退したジダンに削られている。
このシーズンのバルサのユニフォームは、全体的に明るめのストライプと硬めの生地が特徴的。エンジのパンツは賛否両論だった。
2006-07シーズン
第26節 バルセロナ 3-3 レアル・マドリー
メッシのハットトリックで引分けた試合。マッチアップする10番はロビーニョだ。
伝統が破られ、ユニフォームにはついに“胸ロゴ”が入った。「UNICEF」は営利目的のスポンサーではないとしても、ファンの間では物議を醸した。
2007-08シーズン
第17節 バルセロナ 0-1 レアル・マドリー
マッチアップの相手はヴェスリー・スナイデル。このシーズンのクラシコはラ・リーガのみで、レアルが2勝した。
バルサのユニフォームは、このシーズンが“カンプ・ノウ落成50周年記念”だったことから、月桂樹の葉で飾られた特別仕様のエンブレムを付けていた。
2008-09シーズン
第34節 レアル・マドリー 2-6 バルセロナ
サンティアゴ・ベルナベウで圧勝した試合。マッチアップの相手はラッサナ・ディアラだ。
バルサのユニフォームは100周年記念以来となるツートンカラーを採用して驚かせた。だが2008-09シーズンはCLを優勝したので、このデザインには良いイメージが残る。
2009-10シーズン
第12節 バルセロナ 1-0 レアル・マドリー
後半18分にブスケツが2枚目のイエローで退場になるも、1-0で勝ち切った試合。マッチアップの相手はラッサナ・ディアラ。
ユニフォームは2008-09モデルから一転してオーソドックスなストライプに。このクラシコから約1か月後の12月にFIFAクラブワールドカップを優勝し、年が明けた2010年からは胸にFIFAチャンピオンバッジが付いた。
2010-11シーズン
スーペルコパ 決勝 レアル・マドリー 延長1-0 バルセロナ
アルベロアとマッチアップ。メスタージャで行われた決勝は、延長戦の末に敗れた。
決勝戦で使用したユニフォームには、胸にファイナルのマッチデイ入り。なお胸に掲出した「UNICEF」ロゴはこのシーズンが最後となり、翌シーズン以降は背面にプリントされている。
2011-12シーズン
国王杯 準々決勝1stレグ レアル・マドリー 1-2 バルセロナ
1stレグを勝利したバルサは2ndレグを2-2で引分けて準決勝へ進出。最終的には決勝でビルバオを下して優勝する。
バルサのユニフォームは、かつてないほどに細いストライプが特徴的。そしてこのシーズンから胸に「Qatar Foundation」のロゴを掲出し、当然ながら「UNICEF」以上に物議を醸した。
2012-13シーズン
国王杯 準決勝1stレグ レアル・マドリー 1-1 バルセロナ
メスト・エジルとマッチアップ。ホームでの2ndレグを1-3で落とし、準決勝で敗退となった。
バルサのユニフォームは、その長い歴史でも異例のグラデーションカラー。エンジ、青ともに深みのある色で美しいデザインだった。
2013-14シーズン
国王杯 決勝 バルセロナ 1-2 レアル・マドリー
メスタージャで開催された決勝戦はギャレス・ベイルの決勝ゴールによって敗れた。
ユニフォームは再びシンプルなストライプに戻った。胸スポンサーは新たに「QATAR AIRWAYS」のロゴを掲出している。
2014-15シーズン
第28節 バルセロナ 2-1 レアル・マドリー
キャプテンのチャビ・エルナンデスがベンチスタートとなったこの試合。イニエスタはキャプテンマークを巻いて試合に臨んだ。
ユニフォームは太めのストライプを採用。首元にはサニェーラ(カタルーニャ州旗)カラーをあしらっている。
2015-16シーズン
第12節 レアル・マドリー 0-4 バルセロナ
チャビの退団に伴い、このシーズンからイニエスタがチームキャプテンに就任。第12節のクラシコではチームの3点目を決めた。
バルサのユニフォームは、伝統の垂直ストライプではなく水平ストライプを採用。いわゆるボーダー柄は賛否両論だった。
2016-17シーズン
第33節 レアル・マドリー 2-3 バルセロナ
クリスティアーノ・ロナウドとのマッチアップ。この試合はアディショナルタイムにメッシの決勝弾が決まり勝利した。
このシーズンのホームキットは、1991-92シーズンのUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)優勝から25周年を祝したもの。シャドーストライプをあしらい、当時のMEYBA製ユニフォームに近いデザインとなっている。
2017-18シーズン
スーペルコパ 1stレグ バルセロナ 1-3 レアル・マドリー
ラ・リーガのシーズン開幕前に行われたスーペルコパはホーム、アウェイとも敗れている。マッチアップするレアルのカルバハルが着ているのは、グリーンのアウェイユニフォーム。クラシコでは珍しくホーム以外を使用した。
バルサのユニフォームは、胸スポンサーが新たに「RAKUTEN」に。太さが異なるストライプも印象的だ。
第17節 レアル・マドリー 0-3 バルセロナ
今季のラ・リーガで最初のクラシコはバルサが完勝。スーペルコパの借りを返す格好となった。
そしてイニエスタにとってカンプ・ノウでの最後のクラシコが、いよいよ日本時間で6日深夜に迫っている。