8回4点差からの逆転サヨナラ ヤンキース16試合15勝

【インディアンス4-7xヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

ヤンキースの勢いが止まらない。日本時間5月7日のインディアンス戦、ヤンキースは先発のドミンゴ・ヘルマンが6回無安打無失点の好投を見せ、7回表は2番手のデリン・ベタンセスがインディアンス打線を三者凡退に抑えて継投ノーヒッターを継続したものの、8回表にヨンダー・アロンゾの初安打をきっかけに4失点。しかし、8回裏に3点を返し、9回裏にはニール・ウォーカーのタイムリー二塁打で追いついたあと、グレイバー・トーレスが球団史上最年少でのサヨナラ本塁打を放ち、チームに劇的な勝利をもたらした。

もはや「グレイバー・トーレス効果」と呼んでいいのかもしれない。チーム最高の若手有望株として大きな期待を背負っているトーレスは、日本時間4月23日のブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たし、チームはそこからの15試合で14勝。トーレスのデビュー前日にも勝利していたため、チームでは1980年以来となる16試合で15勝1敗という快進撃を続けている。しかも、この快進撃の期間中には昨季ポストシーズンに進出したツインズ、アストロズ、インディアンス、現在ア・リーグ西部地区で首位に立つエンゼルスとの対戦が含まれていたのだから、驚異というほかないだろう。トーレスは「このチームは本当に凄いよ」と語るが、自身もここまで15試合に出場して打率.327、2本塁打、11打点、OPS.857の好成績をマーク。21歳144日でのサヨナラ本塁打は、ミッキー・マントルを抜いて球団史上最年少の快挙となった。ヤンキースの驚異的な快進撃は、トーレスが牽引していると言っても過言ではなさそうだ。

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