中部鋼鈑が中期計画、20年度経常益3割増の40億円目指す 厚板販売、15%増の60万トン目標

 中部鋼鈑(社長・重松久美男氏)は、2020年度を最終年度とする「18中期計画」(3カ年)を策定し、2日発表した。東京オリンピック関連の需要が一段落した後の厳しい事業環境も想定しつつ、新商品開発や製造コスト低減を図り、最終年度に連結経常利益40億円、厚板販売量60万トンを目指す。

 新計画は5つの取り組み課題を掲げた。まずは連結事業基盤の強化。厚板の販売増(17年度比15・3%増)を通じて連結経常利益を同31%増加させる計画とした。また、製造コストを現行比で4%以上削減することも計画に盛り込んだ。さらにサブコア事業(連結子会社・4社)の業容拡大により、子会社の経常利益を同51・5%増の5億円に引き上げる。同時に、配当性向を25%(17年度は22・5%)とする計画。

 初年度となる今期は副資材価格の高騰などで販価是正などもテーマになるが、同時にサブコア事業の拡大を目指しシーケー物流(本社・愛知県半田市)の危険物保管倉庫の増設(7棟目、投資額約4億5千万円)などを進める。

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