八木義徳氏 名誉市民に〈第1部・第2回〉

平成2年(1990年)

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作品に室蘭影響

八木氏の貴重な生原稿や写真が並ぶ室蘭市港の文学館

 平成2年(1990年)にはイラク軍のクウェート侵攻(8月)による湾岸危機が勃発。日本では秋篠宮さまの結婚の儀(6月)が行われたほか、秋山豊寛さんが日本人初の宇宙飛行士(12月)となった。胆振の十大ニュースからはまず3位、1月31日の「室蘭出身の芥川賞作家・八木義徳氏、名誉市民に」を取り上げる。同制度は社会文化の興隆に功績があった人をたたえることを目的に昭和43年(1968年)創設。これまで7人を顕彰しており、八木氏は6人目。

 室蘭市港の文学館では八木氏の記念室を設け、生原稿や書簡、親交のあった文豪たちとの写真などを所蔵・展示する。事務局の須田公夫さんは「室蘭で生まれ育った八木先生にとって、この地での暮らしが作品に大きな影響を与えたとおっしゃっていました」と振り返る。横田挺一館長は「(財産を)持たない、つるまない、こびない、芯の一本通った最後の文士ですね。八木先生と初代館長の樋口游魚さんがいなかったら港の文学館はできなかった。これからも文学館を訪れた人に、八木先生という偉大な作家が室蘭にいたと伝えていきたい」と語る。

 7位は「室蘭―直江津フェリー航路開設」。7月19日に東日本フェリー航路として誕生したが18年に休止となった。今年6月には室蘭港では10年ぶりのフェリー航路となる室蘭―宮古間が開設。市や道による利用客増加策や増便に向けた取り組みが注目される。

北欧コンセプト

北欧の城をモデルにした登別マリンパークニクス

 8位には「登別マリンパークニクスオープン」。7月20日、「北欧ロマンと海洋ファンタジー」をコンセプトにオープンしたテーマパークは、翌年年間65万4千人が入館する人気を見せたが、その後は景気低迷で減少。13年には加森観光を筆頭株主に迎えて立て直しを行った。現在は台湾を中心とした外国人観光客が増加し、今年2月3日に入館者数1千万人を達成した。運営する北海道マリンパークの広報は「登別温泉以外にもいろいろと楽しめる施設があると認知してもらった結果。東南アジアでのセールスのほか、料理を海外のお客さま向けにするなどの工夫が功を奏した。今後は観光バスの団体型だけでなく、個人型旅行客にもしっかりPRしていく。国内のお客さまの掘り起こしも重要」と語った。

 圏外では、16位に「噴火湾、太平洋沿岸の毛ガニ漁が、6年ぶり全面禁漁に」(6月)、17位に「住民悲願の白老港が晴れて開港)(12月)が入った。
(北川誠)

(2018年5月4日掲載)