カージナルスが2試合連続延長サヨナラ弾で宿敵スイープ

【カブス3-4xカージナルス(延長14回)】@ブッシュ・スタジアム

コルテン・ウォンの劇的なサヨナラ本塁打から一夜明け、ライバル・カブスとの3連戦の最終戦を迎えたカージナルス。6回裏にウォンのタイムリー三塁打で追い付いたあとは膠着状態が続き、試合は延長14回に突入したが、延長14回表にカブスのハビアー・バイエズに9号勝ち越しソロが飛び出し、試合は決したかに思われた。ところが延長14回裏、カージナルスは二死からハリソン・ベイダーが内野安打で出塁して逆転勝利への望みをつなぎ、続くデクスター・ファウラーが右翼ポール際に飛び込む5号逆転サヨナラツーラン。2試合連続延長サヨナラ本塁打という奇跡的な勝利で、宿敵との3連戦をスイープした。

ファウルチップによる負傷のため手術を受け、1ヶ月近く戦列を離れることになった正捕手のヤディアー・モリーナは、自身の代役を務めるフランシスコ・ペーニャに「試合に勝て。そして試合を楽しめ」とテキストメッセージを送ったという。試合後、ペーニャは「その通りになった。とても楽しい試合だったよ」と語ったが、ファウラーの打球がジェイソン・ヘイワードのグラブのわずかに上を通過してスタンドインした瞬間、4万5000人を超える大観衆が詰めかけたブッシュ・スタジアムは大歓声に包まれた。ちなみに「2試合連続延長サヨナラ本塁打」は2011年6月にカージナルスがカブス相手に記録して以来、メジャー7年ぶりの出来事。この年のカージナルスはワイルドカードでポストシーズンへ進出し、ワールドシリーズ制覇を成し遂げている。シーズン前には苦戦を予想する声も聞こえたが、リーグ2位の勝率で地区首位を走っているカージナルス。「2試合連続延長サヨナラ本塁打」は7年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けての吉兆なのかもしれない。

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