通潤橋、石垣の一部が崩落

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右岸側の石垣の一部が崩れ落ちた通潤橋=7日午後、山都町(高見伸・九重陽平、小型無人機で撮影)

 県内は7日、低気圧と前線の影響で県南を中心に激しい雨が降った。山都町の国指定重要文化財・通潤橋の一部が崩れたほか、交通にも乱れが出た。

 熊本地方気象台によると、あさぎり町上で1時間に43・5ミリ、湯前町横谷で42ミリの激しい雨を観測。6日午前8時の降り始めから7日午後6時までの総雨量は湯前町横谷で216・5ミリ、山都町で159ミリに達した。

 7日明け方、1時間に39ミリの雨が降った山都町では同正午ごろ、熊本地震で被災した通潤橋の石垣の一部が崩れ、下を流れる五老ケ滝川などに散乱。年内に完了予定だった復旧工事は、見通しが立たなくなった。

 石垣は橋南側の根元部分が長さ約10メートル、幅約1メートル、高さ約4メートルにわたって崩れ、町は水が流れ込まないよう、土のうを積むなどの応急処置をした。橋のたもとにある道の駅「通潤橋」の60代の女性従業員は「ゴーッと大きな音がして橋を見ると、石垣が崩れ落ちていた」と話した。

 交通機関も乱れ、熊本空港と天草空港では発着計12便が欠航。JR肥薩線とくま川鉄道の一部区間で運転を見合わせた。熊本フェリーと島原鉄道フェリーも欠航が相次いだ。

 人吉市瓦屋町の住宅街では、市道沿いの川があふれて冠水。雨による倒木で、南小国町赤馬場の町道の約3キロ区間が全面通行止めとなった。水上村岩野では土手の一部が崩落し、土砂が民家の敷地内に流れ込んだ。

 同気象台は8日も1時間に20ミリ程度の強い雨が続くとして、土砂災害や河川の増水などに注意を呼び掛けている。(九重陽平、後藤仁孝、園田琢磨)

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