【MLB】「衝撃的な球を投げる男」に雪辱を…大谷翔平に一矢報いた相手打者が誓う

大谷から本塁打を放ったマリナーズのリオン・ヒーリー【写真:Getty Images】

7回に2ランを放ったマリナーズのヒーリー「次はもっといい打撃ができる」

 エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地でのマリナーズ戦で6回0/3を6安打2失点6奪三振と好投し、3勝目(1敗)を挙げた。4日(同5日)のシリーズ初戦では打者として4打数2安打と活躍し、この日は投手としてもマリナーズ打線を抑え込んだ二刀流のスーパースターに一矢報いたのは、リオン・ヒーリー内野手。大谷の制球が乱れた7回に2ランを放った男は「衝撃的なボールを投げる男」と称賛しながらも、今後の徹底分析を宣言。そして、「2度目、3度目はもっといい打撃ができる」と次回対戦時の攻略を誓っている。地元紙「シアトル・タイムズ」が報じている。

 ゴードン、セグラ、カノ、クルーズ、シーガー……。実力者揃いの好調マリナーズ打線が沈黙を余儀なくされる中、大谷にダメージを与えたのは7番打者のヒーリーだった。7回無死一塁の場面で、大谷が投じたフルカウントからの低めのスライダーを完璧に捉え、左翼スタンドに運んだ。

「みんな失投を狙っているんだ。幸運なことに、自分には失投が一度あったけど、見逃さずに仕留められた」

 記事によると、ヒーリーは試合後にこう振り返ったという。この回、突然制球を乱した大谷は、続くズニーノにストレートの四球で与えると、ここでお役御免となった。

 ヒーリーは勝利投手となった大谷へのチームとしてのリベンジに早くも燃えているようだ。

次回対戦前には徹底分析へ「今日のビデオをもっと研究することになる」

「色々なボールを自由自在に動かせる。あんな衝撃的なボールを投げる選手と対戦するときは、2回目や3回目の(打席の)方がいつだって有利になる。我々はそれを活用するつもりだ。今日のビデオをもっと研究することになるだろうね」

 大谷は6回までは最速160キロの直球にスプリット、スライダー、カーブを効果的に織り交ぜ、マリナーズにつけ入るスキを与えなかった。だが、好打者揃いの打線は二刀流の男の球筋を一度見た。両チームの次回対戦は6月11日(同12日)にスタートするセーフコ・フィールドでの3連戦。これまで通り中6日で登板すれば「投手・大谷」とは当たらないが、もし再び対戦するとなれば、その前に“丸裸”にすることになる。

 記事では「(対戦経験で攻略が)簡単になることはないが、慣れることはできる」と指摘。ヒーリーが「自分自身に知識が生まれる。ゲームプランを理解できる。そういうものだ。最高の攻略機会を与えてくれるんだ」と話していることも紹介している。

 二刀流の活躍でメジャーに衝撃を与える大谷。対戦チームは攻略の糸口を必死に探そうとしている。

(Full-Count編集部)

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