日鉄住金工材、新潟県経営品質賞で「知事賞」受賞

 日鉄住金工材(本社・上越市、社長・石川昌弘氏)は4月26日、新潟県庁で行われた新潟県経営品質賞表彰式で最高位の知事賞を受賞した。知事賞の受賞は13年ぶり。新潟県経営品質賞は県内企業が競争力のある経営構造へ質的転換を図るために1999年に創設された。受賞理由は「社員の幸せ」に着目した組織活性化、顧客の要望を具現化する製品開発、目的を明確にした組織能力、個人能力向上の取り組みなど。15年のとき賞に続く快挙。迎賓館TOKIWA、学校法人青陵学園青陵高校が今回とき賞を受賞した。

 石川社長はスピーチで「高品質のものづくりに最前線で取り組んでいる社員にとって大変名誉な事。受賞はパートナー企業、地域の皆様のご協力と、県のご指導のおかげ。社員の幸せ・顧客満足・生産性の向上を同時に実現する『かがやきサイクル』を実践し、組織能力向上と人材育成に注力してきた事が働き方・生き方改革につながり、社員満足度と顧客満足度が大きく向上した」と挨拶した。

 グッドジョブ活動、サンクスカード等の取り組みや技術力向上と指導力を育むファロス(ギリシャ語で灯台)制度、社員の生き方を応援する幸せ円グラフ、ドリームコンパなどの施策が評価された。

 具体的効果にも触れ「有給休暇は平均17・8日で取得率は約90%(ハッピー休暇などの活用)、男性の育児休業取得は100%を達成した。今春から母材と溶接部の見極めが困難な『次世代ドラム』を出荷している」。

 「経営品質活動をさらに向上させ、職場、各人が理想の姿に挑戦していく。ブランド戦略を展開し、新潟発の製品を世界中に広めていきたい」と抱負を語った。

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