ダルビッシュが故障者リスト入り 苦しむ日本人投手たち

日本時間5月8日、ダルビッシュ有(カブス)がインフルエンザのような症状を訴えて10日間の故障者リストに登録された。今回の措置は日本時間5月6日に遡って適用されるため、最短では来週のブレーブス4連戦で復帰可能だが、先発予定だった明日の登板は不可能となった。

昨季終了後にドジャースからフリーエージェントとなったダルビッシュは、今年2月に6年1億2600万ドルの大型契約でカブスに加入。左腕エースのジョン・レスターとともに先発ローテーションの中心的存在として期待されていたが、開幕から6試合に先発して0勝3敗、防御率6.00と苦しいピッチングが続いている。奪三振率は例年並みの数字を維持しているものの、与四球率や被本塁打率が悪化し、被打率.258も自己ワーストの数字。制球に苦しみ、ストライクを取りに行ったところを痛打されている様子が数字からも読み取れる。故障者リスト入りの期間をリフレッシュ期間として上手く活用し、戦列復帰後の活躍に繋げたいところだ。

また、同じく日本時間5月8日、パドレスは牧田和久をAAA級エルパソへ降格させたことを発表した。埼玉西武からポスティング制度を利用してメジャーリーグに挑戦し、今年1月にパドレスと総額380万ドルの2年契約を結んだ牧田だが、開幕から14試合に登板して防御率6.75と期待に応えることができなかった。打ち込まれる日とそうでない日の差が極端なため、安定したパフォーマンスを目指してAAA級で調整を行うことになりそうだ。

牧田と同じリリーフ組では、田澤純一(マーリンズ)も不振に苦しんでいる。契約最終年となる今季は、チームのロースターが大幅に若返ったこともあり、5年連続50試合以上登板の経験を生かしてブルペンを支えることが期待されていたものの、ここまで16試合に登板して防御率7.80と大乱調。4月中旬までは防御率1点台を維持していたものの、その後は失点する試合が増え、首脳陣からの信頼を失いつつある。

シーズン序盤は苦しんでいる姿が目立つ日本人投手だが、レギュラーシーズンはまだ5ヶ月近く残っている。今後の復調と活躍に期待したい。

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