瀬長亀次郎氏生涯を銀幕に 6月21日、中原区で上映

 米国の統治下にあった戦後、沖縄で本土復帰運動や基地問題の第一線で活躍した政治家、瀬長亀次郎氏(1907~2001年)の生涯を描いたドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」が6月21日、川崎市中原区の市総合福祉センター(エポックなかはら)で上映される。川崎で良い映画を見る会の主催。

 瀬長氏は兵役を終えた後、1947年に沖縄人民党の結成に参画。演説会では何万人も集め、取り締まる側までも引きつけた。投獄されても決して屈せず、米国統治下での那覇市長や、本土復帰後の衆院議員を7期務め、基地問題に力を尽くした。

 監督は、TBSのニュース番組「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務めていた佐古忠彦さん。同局が保存していた貴重な未公開映像やインタビュー、米国取材を交えて、「カメジロー」の生き方を1時間47分の作品にまとめた。テーマ音楽は坂本龍一、語りは先日亡くなった俳優の大杉漣さんが担当している。

 午前10時半、午後2時、午後6時半の3回上映。前売り999円。問い合わせは、同会事務局・柴田昇さん電話090(1458)3102。

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