GWの人出 雨天多く8%減 県発表 雲仙岳災害記念館は3.8倍

 長崎県は8日、ゴールデンウイーク(GW、4月28日~5月6日の9日間)の県内の主要観光施設29カ所の観光客数が、前年のGW(9日間)よりも7・8%少ない43万1835人だったと発表した。GW中に平日が2日ある日並びだったことに加え、雨天が4日と多かったことが減少の要因としている。
 例年、GW中に最も多くの観光客数が訪れるハウステンボス(佐世保市)の集計が間に合わなかったため、今回はハウステンボスを除いて集計、比較した。
 施設別では九十九島パールシーリゾート(同市)が4万4097人で最多。4月にリニューアルした雲仙岳災害記念館(島原市)は、食のイベント「島原半島ジオ・マルシェ」の会場となった効果もあって前年比3・8倍の2万3671人と大きく伸びた。「大江戸展」(長崎新聞社など主催)が開催中の県美術館(長崎市)も同1・7倍の3万278人と好調だった。
 世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産は29施設に含まれていない。ただ、県の聞き取りによると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関が登録を勧告した4日以降、構成資産の来場者は増加。大浦天主堂(長崎市)では来場者数が3日の約1450人から4、5日には3千人超に増えたという。
 主要イベントでは60回目を迎えた「波佐見陶器まつり」(東彼波佐見町、4月29日~5月5日)が前年比7千人増の32万9千人で過去最多を更新した。

GWの観光客が多かった施設やイベント

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