カナダ出身・パクストンがトロントでノーヒッター達成!

【マリナーズ5-0ブルージェイズ】@ロジャース・センター

カナダ出身のジェームス・パクストン(マリナーズ)が母国で行われた5月9日のブルージェイズ戦で球団史上6度目となるノーヒッターを達成した。前回登板で16奪三振という圧巻のパフォーマンスを見せたパクストンは、前回登板と比べるとややおとなしめのピッチングだったものの、3回裏に2四球で招いたピンチを凌いだあとは全く危なげのないピッチングを展開。4回裏一死からジャスティン・スモークに四球を与えたあとは打者16人をパーフェクトに抑え、メジャーではショーン・マネイア(アスレチックス)とドジャースの継投ノーヒッターに次ぐ今季3度目のノーヒッターを完結させた。

球場にいた誰もがノーヒッターの達成を確信したのは7回裏二死からケビン・ピラーが三塁ゴロに倒れたシーンだろう。三塁線を襲った打球を三塁手のカイル・シーガーが横っ飛びで好捕し、立ち上がるやいなやワンバウンドで一塁へストライク送球。あわや二塁打という打球をアウトに変え、パクストンのノーヒッターを後押しした見事なプレイだった。マリナーズでのノーヒッターはランディ・ジョンソン(1990年)、クリス・ボジオ(1993年)、フェリックス・ヘルナンデス(2012年:完全試合)、岩隈久志(2015年)に続いて球団史上5人目。2012年の継投ノーヒッターを含めると球団史上6度目の快挙である。また、カナダ出身の選手としては1945年にノーヒッターを達成したディック・ファウラー(アスレチックス)に次いで史上2人目の快挙となった。

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