8回裏にトランボが勝ち越し打 オリオールズ7連敗ストップ

【ロイヤルズ3-5オリオールズ】@オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

今月に入ってまだ白星がなく、泥沼の7連敗中だったオリオールズが、2人の本塁打王経験者の活躍によりロイヤルズとの接戦を制し、連敗をストップさせた。オリオールズは2点ビハインドの4回裏にクリス・デービス(2013年と2015年にア・リーグ本塁打王)が4号スリーランを放って逆転に成功し、3対3の同点で迎えた8回裏にはマーク・トランボ(2016年ア・リーグ本塁打王)が勝ち越し2点タイムリー。最終回は3番手のブラッド・ブラックが四球とエラーで無死一、二塁のピンチを背負ったものの、後続をしっかり抑え、日本時間4月30日のタイガース戦以来となる勝ちゲームを締めくくった。

試合開始前の時点で今季わずか8勝だったオリオールズは、日本時間5月2日にトランボが故障者リストから戦列復帰し、同9日にはジョナサン・スコープも復帰。徐々に役者が揃い始めるなかで勝ち取った大きな1勝となった。バック・ショウォルター監督は「彼ら2人が戻ってきてくれたのはありがたいよ。彼らが試合に出場することで、チームに自信がもたらされるからね」と両選手の戦列復帰を歓迎。スコープは8回裏二死一塁の場面でこの試合2安打目となる二塁打を放ってチャンスを広げ、トランボの勝ち越し打を呼び込んだ。

投手陣では、先発のアンドリュー・キャッシュナーがルーカス・デューダに先制弾&同点タイムリーを浴びながらも6回3失点と試合を作り、2番手のリチャード・ブライアーは2回無失点の好投でロイヤルズに勝ち越しを許さなかった。ブラックはピンチを作りながらも2点のリードを守り抜き、今季4セーブ目をマーク。8回裏に打線が勝ち越したため、ブライアーには今季3勝目が記録されている。

今季ここまで9勝27敗でメジャー最低勝率(.250)に沈むオリオールズには、マニー・マチャドら主力選手放出の噂も聞こえ始めている。故障者の戦列復帰で戦力が揃いつつあるなか、ファンに少しでも多くの明るいニュースを届けたいところだろう。

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