伊藤忠丸紅鉄鋼・兼田社長「3年で600億円投資」

赤字会社数、26社から半減へ

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▽…伊藤忠丸紅鉄鋼の兼田智仁社長は10日の決算会見の席上「今年度にスタートした新中期計画(2018~20年度)では600億円の投資を計画している。各営業本部から上がってきている案件を足すとそれ以上になるが、厳選して取り組みたい」と述べた。前中期の投資額は440億円だった。

▽…投資の重点地域は「海外では米国やアジア。さらに国内の基盤整備にも経営資源を投入する」と。国内市場の競争が激しくなるとの見方を示した上で、「効率・生産性を上げることが重要。他商社との再編統合など、連携することでコストを下げていきたい」と述べた。

▽…新中期計画の収益目標については「過去最高益である07年の339億円を目指したい」とし、17年度決算で26社の赤字会社(すべて海外事業会社)があったことについても触れ「立ち上げ途上による案件以外に構造的な課題もある。すでに手を打っており、今年度の予算では赤字会社数は半減見込み」との見通しを示した。

伊藤忠丸紅鉄鋼・兼田社長

▽…国内・海外別の純利益内訳は45対55だった。一時期は海外が7割に達したが、メーカーの生産制約により輸出が伸びなかったことや得意の鋼管事業が一時期ほどの高水準にないことを映している。建材子会社の伊藤忠丸紅住商テクノスチールは「16年度は良くなかったが、17年度は当初の計画に近づいている。だいぶ良くなっている」。

▽…前中期については「数値は50点の出来だった。一方で地産地消、ダイバーシティ、IT戦略、技術部新設、コイルセンターの統廃合など定性面では手を打ちつつある。新中期ではこれを加速させていきたい」と力を込めた。