舶向けLNG燃料供給、豊田通商など4社が事業化

 豊田通商は10日、川崎汽船、中部電力、日本郵船とともに国内での船舶向け液化天然ガス(LNG)燃料供給を事業化することを決め、同日付けで合弁会社2社を設立したと発表した。

 LNG燃料は重油と比べて大気汚染物質、温室効果ガスの排出を低減。船舶の排出ガス規制へ対応する、重油に代わる有力な燃料に位置付けられる。

 豊田通商など4社はかねて中部地区での船舶向けLNG燃料供給の事業化に向けて検討を重ねてきたが、このほど4社共同での事業開始と合弁設立に合意したもの。

 設立した合弁会社はLNG燃料を販売する「セントラルLNGマリンフューエル」と、船舶保有事業を手掛ける「セントラルLNGシッピング」の2社。

 4社は今後、LNG燃料供給船から船舶への「シップトゥシップ」方式による燃料供給事業の開始に向けて、各社が持つノウハウと強みを活用しながら準備を進める方針。

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