「できる」を見つけるために パライベント演出家 栗栖良依さん

パライベント演出家 栗栖良依(くりす・よしえ)さんが登場。SLOW LABEL ディレクターで、東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチームの一員として活動中。

32歳の時に病気で右下肢機能が全廃。自分が障害者となり、障害者には何をするにも選択肢が少ないと気付いた。

例えばスポーツでも、健常者には趣味として、あるいは競技者を目指すなど取り組み方に選択肢があるが、障害者にはパラリンピアンになるか、もしくはスポーツをしないという2択しかないように感じたという。

障害を持った人たちの選択肢をもっと広げたいという願いから、気軽にスポーツを楽しめるトレーニングプログラムをフィジカルトレーナー、理学療法士と共に発案。イベントでは身体、知的など、さまざまな障害を持つ人たちが一緒に運動を楽しむことができる。

スポーツを楽しんでもらうと同時に、今まで出来なかったことが「できる」ようになる喜びを知ってもらいたいという思いも込められている。

20年東京オリ・パラの開閉会式について、栗栖さんは「20年は1人でも多くの人たちがスポーツを始めたり、ボランティアなどに参加したり、そんな機会になってくれたら」と願っている。

 


 栗栖良依(くりす・よしえ)

栗栖良依さん (パライベント演出家)

1977年10月14日生まれ 40歳 東京都出身 SLOW LABEL所属。高校生の時にリレハンメル五輪開会式に影響を受け、東京造形大学に進学。長野五輪では選手村内の式典交流班として運営に携わる。2010年、病気で右下肢機能全廃。2011年にSLOW LABEL設立。

障害者、アーティスト、企業・職人をつなげ、特色を活かした新しい「モノづくり」と「コトづくり」に取り組んでいる。東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチームのメンバーの1人。

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