新日鉄住金、トラック・バス用鍛造アルミホイールの販売3割増目指す

 新日鉄住金はトラック・バス用鍛造アルミホイール「タフブライト」の販売で3割増を目指す。タフブライトは強靭で光沢度にも優れる。高強度や軽量性も特徴で、燃費向上や積載量アップによる輸送効率向上にも貢献する。2016年度末に製鋼所(大阪市)の加工能力を3割拡大しており、16年度比3割増を目標に拡販を図る。

 タフブライトは独自開発した合金(高強度6000系アルミニウム鍛造合金)と、鉄道用車輪で培った製造技術を生かした製品。一般的な鍛造アルミホイールに比べて耐力は14%、引っ張り強さは24%、伸びは20%、硬度は14%高い。加工ではダイヤモンドチップを使用し、一般的なアルミホイールに比べて約20%高い輝き(光沢度)を実現する。

 国内の普通トラック(大型・中型)市場でスチールホイールが約7割を占めるが、燃費向上や積載効率向上など軽量化ニーズを背景に鍛造アルミホイール装着率は拡大傾向にある。国内トラック・バス用鍛造アルミホイール市場で新日鉄住金のシェアは現状2~3割。

 新日鉄住金グループはスチールホイール、アルミホイールの総合サプライヤーであり、トラック・バス用でもスチールホイール、鍛造アルミホイールをそろえる。

 鍛造アルミホイールの拡販活動の一環で、ジャパントラックショー(あす12日まで、パシフィコ横浜)に初出展している。

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