最先端研究者と話そう 6月3日小田原で大隅さんら集い  小中高生対象

 ノーベル生理学・医学賞を2016年に受賞した大隅良典東工大栄誉教授=大磯町名誉町民=が設立した大隅基礎科学創成財団(東京都文京区)は、子どもたちに科学への関心を高めてもらおうと、小中高生と最先端研究者とが触れ合う集いを全国で開催する。第1回は、大隅さんも参加して6月3日午後1時から、小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で開く。参加無料で5月18日まで参加者を募集している。

 「生き物のふしぎにせまる~動植物はどうやって重力を感じるのだろう」をテーマに、京大再生医科学研究所の瀬原淳子教授や名大大学院の森田美代教授が話す。両教授の実験用動植物や、大隅さんがノーベル賞受賞の研究に使った酵母によるオートファジー(自食作用)について顕微鏡で観察も行う。

 大隅さんは「将来の日本の未来を担う小中高生の皆さんに生物学の面白さを感じてもらう機会にしようと企画した。皆さんと私たちで直接話をしたり、観察したりする時間も設けたので、たくさんの参加を期待している」と呼び掛けている。

 財団は昨年8月に設立。今後、同様の集いを年2回、全国で開いていく。6月の参加資格は、県内の小中高校に通う児童・生徒計100人(先着順)と参加小学生の保護者。同財団のホームページやファクスで申し込む。ファクス番号は03(5684)1061。問い合わせは同財団電話03(5840)9018。

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