壱岐にツマアカスズメバチ 外来種、養蜂業への影響懸念 環境省

 環境省は11日、今月上旬に長崎県壱岐市で特定外来生物「ツマアカスズメバチ」1匹を確認したと発表。同省九州地方環境事務所は早期発見、駆除が重要として「個体や巣を見かけたら連絡してほしい」としている。
 ツマアカスズメバチは中国などが原産。繁殖力が強く、高い木に巣を作るので駆除が難しい。ミツバチを捕食するため、養蜂業や生態系への影響が懸念されている。国内では対馬市で定着が確認されており、壱岐市では2017年9月に初めて侵入が確認された。
 同省は4月下旬、壱岐市内全域に約400個のトラップを設置。8日に芦辺町箱崎諸津触のトラップを回収した際、個体1匹が見つかった。他の場所では見つからなかったという。同省は約400個のトラップを新たに設置して調査を続けている。

捕獲されたツマアカスズメバチ(九州地方環境事務所提供)

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