酒井と伊藤に教えたい!「サッカー界であった伝説のミラクル残留劇」

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今週で最終節を迎えるブンデスリーガ。酒井高徳と伊藤達哉が所属するハンブルガーSVは、チーム史上初となる2部降格の危機に瀕している。

16位で入れ替え戦に臨むためには、ボルシアMGとの最終戦で勝つことが絶対条件。そのうえで、ヴォルフスブルクの結果待ちとなる厳しい状況だ。

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それでも、今年は豊川雄太が最終節で残留を決めて英雄となったオイペンのようなケースもある。ここでは、それと同じような奇跡の残留劇を振り返ってみたい。

1988-99シーズンのフランクフルト

現在、日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルト。このシーズンはラスト4試合に全勝し、奇跡的な残留を成し遂げて伝説となった。

最終節では前年覇者のカイザースラウテルンをなんと5-1で撃破!得失点差的に降格が決まる寸前だった後半44分にあまりにも劇的なゴールが決まる。

これでニュルンベルクと勝点&得失点差で並ぶと最後は得点数で上回りミラクルでの残留が決定。最終節で王者から5点を奪い、89分に逆転残留というのはそうあることではない。

2008年のジェフユナイテッド千葉

最終節時点で5チームに降格の可能性があったこの年のJ1。そのなかで残留の条件が最も厳しかったのがジェフ千葉で、勝利が必須なうえに他チームの結果によるというものだった。

その千葉はFC東京に2点を先行されて絶体絶命に陥るが、後半29分からの10分あまりでなんと4ゴールを奪取!他会場の結果もあり、あまりにも劇的な形で奇跡的な残留を果たした。

2012年のアルビレックス新潟

この年は最終節時点で4チームにJ2降格の可能性があった。勝利が絶対条件+他チームの結果次第という非常に厳しい条件だった新潟は、 コンサドーレ札幌を4-1で撃破。

他会場の結果、残留が決定!夏以降ずっと降格圏にいたが、最後の最後で奇跡を起こしてみせた。

2017-18シーズンのボルトン

かつて中田英寿や宮市亮がプレーしたボルトン・ワンダラーズ。プレミアリーグから降格以降、2部での戦いが続いている。

今季は降格圏で最終節を迎える厳しいものに。さらに、後半に逆転されて万事休す…かと思いきや、87分88分と立て続けにゴールゲット!

残り時間10分から大逆転して、3部降格をミラクルで回避してみせた。

2006-07シーズンのウェストハム

3月時点で残留圏と勝点差が10ポイントもあったウェストハム。降格は不可避と思われたが、1月に電撃加入したカルロス・テベスが英雄的な活躍を見せた。

残留のため引き分け以上が必要だった最終節の相手はなんと優勝を決めていたマンチェスター・ユナイテッド。それでも75,927人のファンが詰めかけたオールド・トラッフォードでテベスがやってのけた。

45分に訪れた千載一遇のチャンスをきっちり決めてゴールを奪ったのだ。結局1-0で勝利したウェストハムは残留。

25本ものシュートを浴びせながらも敗れたユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は「彼らはこれ以上ない日にオールド・トラッフォードに来た。我々はすでにリーグ優勝しており、鋭さを欠いていた」とこぼしていた。

2004-05シーズンのWBA

この年は最終節時点で4チームにプレミアリーグ降格の可能性があった。

そのなかで、勝利が絶対条件なうえ、他3チームの結果如何という他力本願状態だったWBAはポーツマスを2-0で撃破。

一方、17位だったノリッジはチャールトン相手に6失点でボコられ勝点を得られず。そして、サウサンプトンはマンチェスター・ユナイテッドに1-2で惜敗し、27年間続いていた1部リーグでの戦いが終焉。

さらに、あと8分耐えれば残留だったクリスタル・パレスは、82分に痛恨の同点弾を浴びて勝利ならず…。

この結果、WBAは勝点差1ポイントで残留が決定!あまりにも劇的な展開にザ・ホーソンズのサポーターたちはお祭り状態に。

なお、クリスマス時点で最下位ながら残留を果たしてプレミアリーグで初のチームでもあった。

ちなみに、当時WBAに所属していた稲本潤一は最終戦でベンチ入りしたものの出場はなし。

2012-13シーズンのホッフェンハイム

奇跡の残留のためには最終節に勝つしかなかったホッフェンハイム。だが、その相手はCL決勝に進出していたドルトムント!

わずか5分で先制を許し、もはや絶望的とかと思われた…。だが、後半32分にPKで同点に追いつくと、その直後にもPKを獲得。

グロスクロイツが急遽代役GKとなった相手に、サリホヴィッチがきっちり決めて逆転に成功する。

2-1で逆転勝利したホッフェンハイムは、土壇場で16位に浮上。入れ替え戦にも勝利し、見事に1部残留を果たした。HSVとしては見習いたい例かも?

2007-08のPSG

現在フランスリーグの絶対王者となっているPSG。しかしわずか10年前のこと、クラブは降格の危機に瀕していたのだ。

36節の残留争い直接対決トゥールーズ戦を引き分けてしまい、降格圏の18位。さらに37節のサンテティエンヌ戦でもドロー。しかしこの勝点1で辛うじて浮上すると、最終節にはソショーを相手に勝利し、なんとか16位で踏みとどまったのだ。

もしここで降格してしまっていたら…間違いなく今はない。奇跡といえるほどの残留劇ではないが、これがなければ奇跡のような成長を遂げることはなかった。