2000本安打は当分見納めか!? ロッテ福浦の達成でより貴重に

ロッテ・福浦和也【写真:荒川祐史】

これまで毎年のように現れていた2000本安打だったが…

 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手が9日の埼玉西武戦で、史上51人目となる通算2000安打を達成。千葉ロッテの福浦和也内野手も通算2000安打まで残り25安打に迫っており、今季中の達成に期待がかかる。

 昨年は中日の荒木雅博内野手、巨人の阿部慎之助内野手、阪神の鳥谷敬内野手、現ヤクルトの青木宣親外野手が通算2000安打(※青木選手は日米通算)を達成し、2016年は阪神の福留孝介外野手(日米通算)、広島の新井貴浩内野手、2015年は当時中日の和田一浩外野手、松井稼頭央外野手(当時楽天)が偉業を成し遂げた。2014年は通算2000安打達成した日本人選手は現れなかったが、2013年以前も毎年のように通算2000安打達成者が出ていた。

 しかし、福浦が記録を達成すると、次の達成者まで時間を要しそうな予感だ。現役選手の通算安打数をみると、福浦の1975安打の後、オリックス・中島宏之内野手の1700安打、埼玉西武・栗山巧外野手の1660安打と続いていく。

オリックス中島は残り300安打で偉業達成だが

 オリックス・中島選手は埼玉西武時代に毎年150安打以上の安打を積み重ねてきたが、2015年にオリックスに加入した後は100安打、91安打、123安打とややペースを落としてきている。今季はスタメン出場だけでなく、代打で出場することも増えており、残り300本の通算2000安打達成にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 埼玉西武の栗山はレギュラーに定着した2008年から9年連続で100安打以上、そのうちの5年で150安打以上を放った“安打製造機”だ。ただ昨季は外崎修汰、金子侑司の台頭により出場機会が減少。安打数は2007年以来の100安打未満となる84安打に終わった。

 今季はここまで16安打を放っているが、中島と同じようにスタメン出場する日もあれば、代打での出場という日もある。栗山も単純に1年100安打以上放ったとしても、4年は必要になってくる。その他、巨人の坂本勇人内野手が通算1608安打、楽天の今江年晶内野手が通算1569安打を放っている。これまでは通算2000安打を達成する選手が毎年のように現れていたが、近い将来、通算200勝と同じように達成の難易度が高くなっていきそうだ。

【現役選手の通算安打数】
福浦和也 1975安打
中島宏之 1700安打
栗山巧 1660安打
坂本勇人 1608安打
今江年晶 1569安打
田中賢介 1441安打 ※日米通算
糸井嘉男 1410安打
松田宣浩 1393安打
本多雄一 1283安打
坂口智隆 1278安打

※数字は全て5月11日終了時のもの

(Full-Count編集部)

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