健康や命考える「看護の日」 各地でふれあい行事や体験発表

 12日はナイチンゲールの誕生日にちなんだ「看護の日」。県看護協会は県内各地で記念行事を開いた。

 長崎市中心部のベルナード観光通りでは、県南支部が「看護ふれあいフェスタ」を開催。病気予防の啓発や救命処置の講習などのブースを設け、買い物客らが訪れた。

 骨密度などを測定するブースにいた同市稲佐町の主婦、梅木イトエさん(76)は「骨が少し弱っていると分かった。好きなように食べていたけれど、メタボにも気を付けて健康管理をしたい」と話した。

 また転倒予防のブースでは、高さ40センチの台に座った状態から片足だけで立ち上がれるかどうかをチェック。スタッフが足の筋力を付ける効果的な運動法を紹介した。

 佐世保市内であった県北支部の記念行事では、県北地域の高校生5人が昨年夏に病院や介護施設で体験した看護師の業務について発表した。

 看護師を目指している猶興館高3年の柴山愛姫(あき)さん(17)は胃ろうの患者への対応について「自分がカテーテルに入れようとしている栄養が患者さんの命をつないでいると思うと、とても緊張した」と当時の気持ちを説明。また患者との距離を縮めるため積極的にコミュニケーションを取ったことも紹介し「患者の立場になってケアをし、寄り添えるよう日々努力したい」と抱負を述べた。

足の筋力をチェックする参加者=長崎市、ベルナード観光通り
看護業務の体験や感想を述べる柴山さん=佐世保市常磐町、市中央公民館

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