ホークス工藤監督、2試合連続完封勝利の武田を絶賛「本当にありがたい」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

背番号18が似合う男に!? 「勝負すべきところでしっかり勝負できていた」

 13日、ソフトバンクの先発・武田翔太が日本ハム打線を圧倒し、2試合連続の完封勝利を挙げた。許したヒットは2本だけ。また、打っては打順を組み替えた打線が8点を奪う快勝に、工藤公康監督の表情も明るさを取り戻していた。

 背番号18が似合う男になってきた。武田が見事な2安打完封勝利。5日のオリックス戦に続く2試合連続完封でチームの連敗を2で止めた。工藤監督も「よかったと思います。初回は腕が振れてないところがありましたが、2回以降はしっかり腕も振れて、勝負すべきところでしっかり勝負できていたと思います」と賛辞を惜しまない。

「ボールをしっかり前で離すことができている。前は少し体重が残っていたけど、バランスの中で前で離すことで球速にも制球にもつながっている。だからカーブが抜けてというのも少なかったし、ボールになるにしても低いところでボールになってくれる。バッターからすると、まっすぐと変化球の見分けがつきにくい」と解説する口も滑らかだ。

 さらに「今日と明日の移動日、2日間リリーフを休ませられる。リリーフ陣も苦しいところでしっかり最後まで投げてくれたのは本当にありがたい」と賛辞を続けた。

1番でホームランの松田には「いい薬になるのでは」

 4回の攻撃で柳田悠岐の一ゴロのアウト判定に対してリクエストし、判定が覆ったことに関しては「あそこは(リクエストに)いかなきゃいけないところ」と工藤監督。「あれがセーフになって、内川くんの3点タイムリーにつながりビッグイニングになった。柳田くんも一生懸命に走っていたし、それがセーフにつながり点につながったと思うので、ああいう全力疾走は選手にやってほしいなと思っています」と、試合展開上でも大きなポイントになったリクエストを振り返った。

 また、1番に置いた松田宣浩が最後の打席で本塁打を放ったことについて「1本出たことで本人にもいい薬になるんじゃないかなと思うし、ホッとするというよりもこれからも緊張感をもってやってほしいなと思います」と、今後のさらなる復調に期待を寄せていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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