ウォーカーのサヨナラ打でヤンキースが連敗止める 同率首位も死守

【アスレチックス6-7xヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

ライバル・レッドソックスとし烈な首位争いをしているヤンキースは先日まで5月8連勝を飾っていたが、直近2試合は敗れている。まだシーズン序盤ではあるものの、1勝でも多く積み上げて他球団と差をつけたいところだ。アスレチックス3連戦の2戦目は両軍ともに打撃戦となり延長戦に突入。4時間を越える熱戦をモノしたのはヤンキースだった。

この日のヤンキースの先発は25歳右腕のドミンゴ・ヘルマン。前回登板のインディアンス戦から先発を任され、まだ勝ち星はないものの、チームからの期待は大きい。初回はアスレチックス打線を3者凡退に抑えた。一方のアスレチックス先発、アンドリュー・トリッグスは前回のオリオールズ戦で今季3勝目を挙げて勢いに乗る。こちらもヘルマン同様に相手打線を3人で片づけて両者ともに幸先のよいスタートを切った。

今試合、先制したのはヤンキースで2回の攻撃では1死からゲーリー・サンチェス、アーロン・ヒックスの2者連続弾で2点を取るとヘルマンも3回まで無失点投球でこのままヤンキースリードの流れが続くと思われた。しかし、アスレチックスはこれをひっくり返すような猛攻をみせる。4回にヒットと四球で1死一・二塁のチャンスをつくると「4番・DH」でスタメン出場したクリス・デービスが3ランを放ち逆転に成功するなどこの回で一挙5得点を記録。対するヤンキースは2対6とリードされた5回、アーロン・ジャッジの2ランやニール・ウォーカーのタイムリーなどで4点を返して試合は6対6の同点となった。

中盤で点を取り合った両軍は6回以降はこう着状態が続く。5回終了時までにはヘルマン、トリッグスの両先発は降板していた。ヘルマンは5回6安打6失点、トリッグスも5回途中6安打6失点という成績でリリーフ陣に後を託していた。その後は細かな継投で互いに得点を与えず試合は延長戦に突入した。そして迎えた延長11回のヤンキースの攻撃、2死一塁からヒックスが四球で歩くと打席にはこの日、タイムリーを打ち結果を残しているウォーカーが立った。ここでアスレチックスの7番手、クリス・ハッチャーと対戦するも初球で決着が着く。ウォーカーが92マイルのツーシームを打つとセンター方向への鋭い打球となり二塁走者だったサンチェスが一気にホームへ還り試合終了となった。

サヨナラ勝ちを収めたヤンキースは連敗を「2」で止めたが、同じく地区首位を走るレッドソックスも勝利したため同率首位は変わらず。一方で敗れたアスレチックスは2試合で16得点と打線好調であり、明日の3戦目で今カード勝ち越しを狙う。

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