UEX東北支店、工場照明を無電極ランプ化 切断機も更新、寸法切り販売開始

 ステンレス流通のUEX東北支店(宮城県柴田町、仲隆文支店長)はこのほど、支店工場の照明を無電極ランプに全面的に切り替えた。従来の水銀灯と比べ照度アップや長寿命・省エネ化に加え、自然光に近い柔らかい明るさで広範囲を均一に照射できるのが特長。作業従事者の目の負担を軽減し、安全管理の徹底、作業効率の向上につなげていく方針だ。また、3月には切断機1基の老朽更新を行い、これに伴う生産性向上で4月から新たにステンレス形鋼の寸法切り販売を開始した。

 照明工事は5月初旬から行い、大型連休明けから全面的に切り替わった。従来の水銀灯の灯数から10灯少ないものの、工場内の照度は大幅にアップし、安全で円滑な構内作業に早くも効果が出ている。仲支店長は「イニシャルコストはLED照明より高いが、長期的なメンテナンスコストを勘案して導入を決めた。引き続き事務所内の照明も付け替える予定で、労働環境の改善で働き方改革を着実に進めたい」と話す。

 また、3月には4基ある切断機のうち1台をアマダ製「PCSAW―430」に更新した。可能切断径が430ミリメートルまで拡充したほか、高速切断によって生産性が約2倍向上し、足元旺盛な棒鋼の切断需要への即納体制を強化した。さらに更新によって切断能力が向上したことから、従来機のうち1基をアングルとチャンネルの切断機に特化。4月からこれまでの定尺販売に加え、寸法切りの加工販売を開始した。すでに受注も入っており「即納体制の強化と商材アイテムの拡大で客先サービスの向上につながる。相乗効果を最大限に発揮し、拡販に弾みをつけたい」(仲支店長)としている。

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