東北ILC推進協が総会、オールジャパンで誘致実現を

 国際的な素粒子物理学研究施設「国際リニアコライダー」(ILC)の日本誘致に向け、建設候補地である東北の産学官で組織する東北ILC推進協議会は10日、仙台市内で18年度総会を開催した。

 冒頭、東北経済連合会の高橋宏明名誉会長が「昨年11月に開催された国際将来加速器委員会において、直線トンネルを20キロとする新計画が承認され、ILC実現の可能性が一気に高まっている。今年は日本が誘致に向けて重要な方針を固める年。超党派の国会議員と連携しながら、政府が的確なメッセージを的確なタイミングで海外に発信するよう、要望活動をさらに強化していく」と代表挨拶し、誘致実現への活発な活動を訴えた。

 この後、ILCの日本誘致に関する決議を採択し、早期にILC日本誘致に向けた方向性を打ち出し、欧米など海外パートナー国と本格的な協議を開始することなどを国に要望することを決めた。

© 株式会社鉄鋼新聞社