イグレシアスのサヨナラ打でタイガースがマリナーズ3連戦勝ち越し

【マリナーズ4-5xタイガース】@コメリカ・パーク

ミゲル・カブレラ、レオニス・マーティン、ニコラス・カステヤーノス、ジャイマー・キャンデラリオといった主力打者を欠くタイガースが、伏兵たちの活躍により、前回登板でノーヒッターを達成したジェームス・パクストン(マリナーズ)から3得点。4対2と2点リードで迎えた8回表に同点とされたものの、9回裏にホゼ・イグレシアスがサヨナラタイムリーを放ち、タイガースは本拠地でのマリナーズ3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。なお、タイガースが勝率5割以上のチームに対して同一カードを勝ち越すのは今回が初めてのことである。

10安打を放ったタイガース打線のうち、マルチ安打を記録したのは「1番・レフト」のマイキー・マートゥック、「7番・ライト」のニコ・グッドラム、「9番・二塁」のディクソン・マチャドの3選手である。2安打を放ったマートゥックは日本時間5月10日にメジャー再昇格を果たしたばかりであり、同じく2安打のマチャドは数日前まで打率1割台に低迷。グッドラムに至ってはこの試合が自身初の1試合3安打だった。しかし、マートゥックは1点ビハインドの3回裏にパクストンから同点タイムリーを放ち、7回裏にはリードを2点に広げるタイムリー二塁打。マチャドはチャンスメーカーとして機能し、グッドラムは5回裏にパクストンから2号勝ち越しソロを放つなど期待以上の大活躍を見せた。

タイガースのロン・ガーデンハイアー監督は「我々は今いる選手たちで最善のラインナップを組まなければならないんだ」とチームの苦しい現状を吐露しつつも「彼らはみんなメジャーリーガーだ。彼らの活躍がチームを勝利に導いてくれたね」と自身が起用した選手たちの活躍について誇らしげにコメント。一方、6回3失点ながら苦しいピッチングに終始したパクストンは「過去2先発で変化球を多用したから、今日は速球で攻めていくつもりだった」と試合開始前のプランを告白し、「今日の速球はあまり良くなかった。それを早めに認識してプランを変更すべきだったね」と悔しそうに試合を振り返った。

© MLB Advanced Media, LP.