「深浦サーモン」養殖試験終え出荷

試験養殖した深浦サーモンを初水揚げする関係者

 青森県が深浦町で実施しているサーモンの海面養殖試験で、試験出荷用の初水揚げが14日、深浦港で行われた。同町ではオカムラ食品工業(青森市)や地元企業の出資で設立した日本サーモンファームが大規模サーモン養殖事業に取り組み、ふ化、中間養殖をこれまでに実施しており、今回の海面養殖試験終了により同町内でのサーモン一貫生産・出荷体制が整う形。試験出荷後は市場評価について情報収集し、地元漁協と企業が連携して本格生産に移る。

初水揚げされた深浦サーモン

 水揚げした養殖サーモンは、2016年2月にふ化した稚魚を大峰川中間養魚場で500グラム程度まで育成し、昨年11月から深浦港内に設置したいけすで飼育してきた。約半年間の海面養殖を経たサーモンは平均で体長約50センチ、重さ約2.5キロに育った。

 この日は、漁協や企業、県、町の関係者らが船でいけすに移動。網でサーモン約100尾をすくい上げた後、鮮度を保つために船上ですぐに血抜きし、氷水につけて港に運んだ。その後、青森市の業者を通じて県内に出荷された。

 深浦港内のいけすでは当初3900尾を養殖していたが、今年2月の大しけでいけすのロープが切れる事故があり、同港での試験養殖の最終的な水揚げは200~300尾程度になるという。

 同町内では、北金ケ沢地区でも海面養殖試験を行っている。

 連絡調整役である同町の吉田満町長は「関係機関が連携して深浦サーモンの知名度を高めていってほしい」と期待する。日本サーモンファームの岡村大祐取締役は「サイズや色も良く、脂が乗っておいしいサーモンに育った。大量生産を目指して今後さらに改良を重ねていきたい」と話した。

 今回の海面養殖試験を踏まえ、今年9月には深浦漁協と新深浦町漁協が区画漁業権を取得し、同町での養殖事業本格化へ体制が整う見込み。このうち深浦港のいけすには11月に10トン、2万尾が投入される。来年春に本格出荷される予定。

【2018年5月14日(月)】

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