小泉元首相が視察 桑原のソーラーシェア設備 小田原市

桑原のソーラーシェアリングの前で(上)、小泉さんと小山田さん

 元首相の小泉純一郎さん(76)が4月20日、市内桑原に3月に完成したソーラーシェアリングを視察した。設置したのは耕作放棄地解消と再生可能エネルギーの推進に取り組む合同会社小田原かなごてファーム。

 ソーラーシェアリングは太陽光発電パネルの下で農業を同時に行う設備で、同社では2016年の下曽我に続いて2カ所目の設置。2号機の発電規模(パネル容量)は58・24kWで県内最大級、発電パネルの下で稲作を行う試みは県内初だ。収穫した米を使い井上酒造(大井町)で日本酒を造る計画もあるという。

 政界引退後に「原発ゼロ」運動を展開している小泉さんは「神奈川で初めての水田での発電。二宮尊徳の地でこういう動きが有ることは見事だ」と述べた。同社業務執行役員の小山田大和さん(38)は、中井町と南足柄市で進行中の3号機、4号機設置計画を説明し「今年度中に10件が目標。小規模でも神奈川でソーラーシェアリングを広げていきたい」と話した。

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