被爆体験者訴訟7月3日結審へ 福岡高裁

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 国が定める地域の外で長崎原爆に遭ったため、被爆者と認められていない「被爆体験者」161人が県と長崎市に被爆者健康手帳の交付を求めた第2陣訴訟の控訴審口頭弁論が14日、福岡高裁であり、矢尾渉裁判長は次回7月3日に結審する見通しを示した。原告側弁護団は「年内には判決が出る」と見込んでいる。
 遺族が訴訟を引き継ぐことを認めた昨年12月の第1陣訴訟最高裁判決を受け、県と市側は、提訴後に亡くなった2陣原告16人について、遺族による訴訟の引き継ぎを認めた上で、原告側の請求を棄却するよう求めた。
 一方、原告側は被爆体験者にも被爆者と同様の健康被害が生じているという専門家の意見書と、被爆当時の状況や急性症状について述べた原告約40人分の陳述書などを提出。原告が被爆者に該当すると改めて主張した。次回期日までに、これまでの主張をまとめた準備書面を新たに提出する方針。