大谷、デビュー1か月半で「MLBスーパースター10傑」入り 米メディア選出

投打で圧巻の活躍を続けているエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

デビュー1か月半でスタートップ10入り「球界には才能のある若い選手が溢れている」

 開幕から投打二刀流で圧巻の活躍を見せるエンゼルスの大谷翔平投手。14日(日本時間15日)の本拠地ツインズ戦では6回1/3を3安打1失点11奪三振の快投を見せた。救援投手が打たれ、白星は挙げられなかったものの、ここまで6試合登板で3勝1敗、防御率3.58の好成績。打者としても20試合出場で打率.348、5本塁打、16打点、OPS(出塁率+長打率)1.044と圧巻の数字を刻んでいる。ここまでは間違いなくメジャーリーグで最も注目を集める選手の一人となっているが、米メディアもマリナーズの会長付特別補佐に就任したイチロー外野手らとともに「今季のスーパースター10傑」に「オオタニ」を選出している。

 米ヤフースポーツは「野球にはペース・オブ・プレーよりも議論となる話題があるのかもしれない。メジャーリーグのスーパースターは誰だろう?」とのタイトルで特集記事を掲載。同サイトの記者であるマイク・オズ氏が、ジェフ・パッサン記者、ティム・ブラウン記者とともに“スター10傑”を選出している。パッサン氏はスプリングトレーニングの段階で大谷の二刀流でのプレーに懐疑的な見方を示し、開幕後の活躍を見て「謝罪文」を公開した記者だ。

 記事では「まず初めに:2018年の球界でスーパースターたらしめるものは何か? この質問に回答するのは20年前、10年前ですら今よりは簡単だったように思える。ジーターの後、Aロッドの後、ビッグ・パピの後を担うこの時代に、球界には才能のある若い選手が溢れている。そのうちの何人がスーパースターのレベルにまで到達するだろう?」と指摘。ハイレベルな若手選手が次々と台頭してくる現在のメジャーリーグにおいて、かつてのデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、デビッド・オルティスのような球界を代表する選手を挙げるのは難しいというのだ。

 そんな中でも、真っ先に名前が挙がるのが、エンゼルスのマイク・トラウト外野手、ナショナルズのブライス・ハーパー外野手の2人だという。特集では「他のスポーツのスーパースターほど絶対的ではないのかもしれないが、それでも彼らはスーパースターでなかろうか?」と言及。そして、さらに8人を加えた10人の名前を挙げており、その中にまだデビューしてから1か月半のルーキーの名前が入っている。

3人の記者が選出したMLBのスーパースター10人は…

 3人の記者が選出したスーパースター10人は以下の顔ぶれ。

マイク・トラウト(エンゼルス)
ブライス・ハーパー(ナショナルズ)
クレイトン・カーショー(ドジャース)
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
大谷翔平(エンゼルス)
アルバート・プホルス(エンゼルス)
イチロー(マリナーズ)
クリス・ブライアント(カブス)
アンソニー・リゾ(カブス)

 オズ記者は「付け加えると、トラウト、ハーパー、カーショー、ジャッジ、アルトゥーベ、オオタニは我々の総意によるもので、残りの選手はティム・ブラウンが挙げた選手である」と指摘している。

 パッサン記者は先日、カブス専門情報サイト「ブリーチャー・ネーション」が投稿した「カブスのクリス・ブライアント内野手以外の6人のスーパースターは誰?」というツイートに対して返信し、「私の6選手」として、トラウト、ハーパー、ジャッジ、アルトゥーベ、大谷、カーショーの6人を挙げていた。現在、各チームで大活躍中の6人のスターは満場一致で名前が挙がり、そこに有資格1年目での米国野球殿堂入り間違いなしとされる実績十分のイチロー、プホルス、そしてカブスの中心打者2人がブラウン記者によって加えられたという形のようだ。

 いずれにしても、大谷がデビュー1か月半でその圧倒的な能力を見せつけ、メジャーの「スター10傑」に3人の記者の総意で選出されたことは確か。二刀流がまばゆい光を放ち続けている。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2