今週行われるUEFAヨーロッパリーグ決勝、マルセイユ対アトレティコ・マドリー。
酒井宏樹のビッグタイトル獲得にも期待がかかるが、アトレティコにも大きなモチベーションがある。
クラブの象徴としてプレーしてきたフェルナンド・トーレスが今季限りで退団。彼はチェルシーでCLとELを制覇し、スペイン代表でもEUROとW杯で優勝を収めるなど主要タイトルに手にしてきた。だが、愛するアトレティコではまだトロフィーを獲得したことがないのだ。
34歳になったエル・ニーニョにとって、クラブへタイトルを捧げるための最後の戦いになる。
それを前に、JリーグやMLS行きも噂されるトーレスの「列伝」を振り返ってみる。
衝撃的リュック
私服でポケモンのリュックを背負っていたのは衝撃的だった…。
ただ、安心してください!これは本人のものではなく娘ノーラちゃんのもの。
英字Tシャツ
家族でマドリッドの街に繰り出した際、着ていた英字Tシャツが話題に。
胸に書かれていたのは、「NO PHOTOS ALLOWED(撮影禁止)」。
実はタトゥーがすごい
2016年夏、左腕にびっしりとタトゥーを彫る。
日本人選手とのプレーも経験済み
あの玉乃淳さんがアトレティコのカンテラに所属していた際、彼と2トップを組んだこともあるトーレス。
サガン鳥栖との対戦のために来日した2016年には旧交を温め話題に。これは玉乃さんの伝説かもしれないが…。
リヴァプール史上最高の選手TOP50入り
リヴァプールに移籍し、プレミアリーグでも大暴れしたトーレス。英紙『Telegraph』による「リヴァプール史上最高の選手トップ50」では見事23位にランクされた。
ちなみに1位はスティーヴン・ジェラード。リヴァプール退団後、トーレスはジェラードとまたプレーできるならお金を払うと述べたことも。
トーレス劇場
おいしいところをしっかり持っていく印象もあるトーレス。だが、時にやらかしてしまうのもまた彼だ。
2015-16シーズンのCL準々決勝、バルセロナとの1stレグでは見事なゴールを奪うも、その10分後に退場に…。
また、チェルシー時代にやってしまったユナイテッド戦でのありえないシュートミスは、たぶん永遠に語られることになるはず。
心根もイケメン
昨年3月のデポル戦で相手選手と接触して失神…病院へと緊急搬送されることに。
幸い大事には至らず、見舞いに訪れたデポルMFアレックス・ベルガンティニョスを逆に励ました。
言う時は言う
莫大な移籍金でリヴァプールからチェルシーに移籍したトーレス。アトレティコ復帰後にこのような言葉を口にしている。
フェルナンド・トーレス
「サッカーはより大きく、より強くなっている。ビッグクラブは容易に更なる大きなお金を得ている。それは問題だ。
彼らはお金を持ち、それを支払う。ただそれをやっていく。
僕の希望は、クラブのレベルをより平準化することだ。ビッグクラブとスモールクラブの間に大きな格差がある。同じ大会でプレーしているというのに。それは公平ではないよ」
「僕らには、他者を助ける責任がある。多くの選手がそうしている。財団を作っている。出来るだけの助けをしている。
僕はフエンラブラダで育った。労働者階級の人々が住む、マドリード南の地区だ。道を開くことが、どれだけ難しいものであるかを知っている」
アトレティに愛されまくり
「僕はアトレティコ・マドリーのファンとして生まれ、5歳の頃からここでプレーを始めた。アトレティコは僕にとって唯一のホームだ 」と語っているトーレス。
当時2部落ちしていたアトレティコで17歳でデビューすると、10代にしてキャプテンを任されるなど瞬く間にアイドルに。
電撃復帰後もサポーターからの愛情は変わらず、インドから招待されたファンはトーレスと対面して号泣したことも。
また、2016年にアトレティコ退団説が浮上した際には、SNS上で残留活動が巻き起こったほど。
アトレティコはELを戦い終えた後、週末にホームでエイバルとの今季最終戦を戦う。
同じく今季限りでの退団が決まっている乾貴士とのラストマッチ対決にも注目だ。