4大リーグ以外で、UEFA杯&ELを制した6つチームたち

日本時間17日(木)の早朝に行われるUEFAヨーロッパリーグの決勝。

マルセイユとアトレティコ・マドリーの両チームが、パルク・オリンピック・リヨンを舞台に激突する。

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そんなELはヨーロッパではCLに次ぐコンペティションだが、やはり強豪国が強く、国別の優勝回数を見てもスペイン、イタリア、スペイン、ドイツのチームが計33回優勝しており、その割合は7割以上にもなる。

そこで今回は過去20年のEL(UEFAカップ時代を含む)において、上述した4ヶ国以外で優勝を経験したチームを振り返る。

FCポルト(2002-03、2010-11シーズン)

近年のUEFAカップ&ELで、セビージャ以外に複数の優勝を経験したのはポルトだけだ。

新進気鋭の青年監督だったジョゼ・モウリーニョに率いられたチームは、2003年のUEFAカップ決勝でセルティックを破り、クラブ史上初の同大会優勝を果たす。

その1年後にはほとんど同じメンバーでチャンピオンズリーグを制覇し、モウリーニョや多くの選手が世界的な存在になったのだ。

それから8年後の2011年、その弟子であるアンドレ・ヴィラス=ボアスに率いられたポルトは再び決勝へ進出。同じポルトガルのブラガを破って優勝を果たし、ファルカオやフッキなどが羽ばたいていった。

選出者:編集部K

ガラタサライ(1999-00シーズン)

現在、日本代表DF長友佑都が所属するトルコの名門ガラタサライ。国内では数多のタイトルを獲得している彼らにとって、唯一の国際タイトルがこのUEFAカップだ。

当時リーグ3連覇中だったガラタサライは、ハカン・シュキュルやゲオルゲ・ハジらを擁していた。

この年はCLでグループステージ敗退となるが、UEFAカップに回るとボローニャ、ドルトムント、マジョルカ、リーズを撃破して決勝に進出。

その決勝ではアーセン・ヴェンゲル監督のアーセナルと激闘を繰り広げる。

アンリにベルカンプ、ヴィエラら錚々たる面子相手にガラタサライは奮闘。スコアレスで迎えた延長ではハジが一発退場になるも、PK戦の末に優勝を掴み取った。

試合後、ヴェンゲル監督は「ハジの退場は我々に有利とはならなかった。時に10人のほうがうまく守れる。皆が集中するからね」と嘆いていた。

一方、ガラタサライの地元トルコでは数千人の人々が街に繰り出してお祭り騒ぎに。

ちなみに、当時チームを率いていたのは、現在の監督でもあるファティ・テリム。彼がレジェンドと呼ばれる所以が分かるはずだ。

選出者:編集部I

フェイエノールト(2001-02シーズン)

小野伸二が加入した2001-02シーズン、UEFAカップで快進撃を続けたフェイエノート。

聖地デ・カイプ開催の決勝戦に駒を進めると、ロシツキー、コレルを擁するドルトムントを下し、28シーズンぶり2度目となる栄冠を手にした。

サッカー強国の一方で小国であるオランダは、1995年のボスマン判決以降、国内に優秀な選手を止めるのが難しくなっており、これが同国にとって最後の国際タイトルとなっている。

選出者:編集部H

ゼニト・サンクトペテルブルク(2007-08シーズン)

今から10年前の2008年は、ロシアサッカーが大きな存在感を示した年だ。そのきっかけとなったのが、ゼニト・サンクトペテルブルクである。

オランダ人のディック・アドフォカート監督のもとで組織的な攻撃サッカーを展開。UEFAカップでバイエルンなど西欧の強豪クラブを次々と破り、決勝にたどり着くと、最後もレンジャーズに2-0と快勝。クラブ初の欧州タイトルを獲得した。
この快挙に大きく貢献したエースのアンドレイ・アルシャヴィンは、直後のEURO2008で大ブレイク。ワールドカップの開催も、あの頃であったなら…。

選出者:編集部O

シャフタール・ドネツク(2008-09シーズン)

2000年代中盤以降、めきめきと力をつけていったシャフタール・ドネツク。CL出場の常連になりつつあったが、やはり勝ち上がりは難しく、グループステージ突破の壁に阻まれ続けた。

2007-08シーズンもCLでもグループステージで3位に終わったが、途中参加となったELでトッテナム・ホットスパーやマルセイユといった強豪を次々と撃破。

決勝ではヴェルダー・ブレーメンを相手に2-1で勝利、ウクライナのクラブとして初めて同大会のタイトルを手にした。

当時のチームにはフェルナンジーニョ(現マンチェスター・シティ)やウィリアン(現チェルシー)といった選手がおり、中盤より前のポジションにブラジル人選手を多く配置していた。

選出者:編集部S

CSKAモスクワ (2004-05シーズン)

ロシア勢として初めてUEFAカップのタイトルを獲得したCSKAモスクワ。ヨーロッパでの初めての戴冠は、本田圭佑がチームに加入する4年半も前のことだ。

前線にダニエウ・カルヴァーリョやヴァグネル・ラヴといったテクニカルな選手を揃え、決勝戦では完全アウェイの中スポルティング・リスボンに1-3と勝利した。

数ヶ月後、UEFAスーパーカップの舞台で「イスタンブールの奇跡」でCLを制したリヴァプールと対戦。先制に成功するも、延長戦の末敗れている。

選出者:編集部S

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