福島、森林放射線量7割減 自然減衰のペースで低下

 東京電力福島第1原発事故後から福島県が毎年実施している環境モニタリング調査で、今年3月の森林の空間放射線量が2011年8月に比べて7割以上減少したことが15日までに分かった。

 11年8月から継続調査する362カ所の平均値の推移はグラフの通り。今年3月は毎時0.23マイクロシーベルトで、11年8月(毎時0.91マイクロシーベルト)の25%まで低減した。このペースは、放射性セシウムの自然減衰の速度にほぼ沿っているという。

 空間放射線量は今後も下がり続けるとみられる。県の試算によると、継続調査地点の平均値は21年3月に毎時0.18マイクロシーベルト、31年3月には同0.13マイクロシーベルトになると見込まれる。

 追加調査分を含む1300カ所で最も高かったのは、相双地区の1カ所の毎時3.84マイクロシーベルトだった。

 樹木内部のセシウム濃度は、帰還困難区域から採集したヒノキの1キログラム当たり2000ベクレルが最大だった。仮にこの木材で住宅を建築しても健康に影響はないという。

 県森林計画課は「森林からの放射性物質の拡散を防ぐため、間伐など適正な管理に取り組む」と話している。

Follow

河北新報

on

©株式会社河北新報社