特殊な哲学を持つバルセロナにとって、それに合うセンターバック探しは非常に困難なミッションだ。純粋な守備能力はもちろん、足下の技術や最終ライン裏のスペースをケアするスピードなど幅広い能力が求められる。
近年もセンターバック探しには苦戦しており、現在ジェラール・ピケとコンビを組んでいるサミュエル・ウムティティは久々のヒット選手と言える。ウムティティにはすでに今夏の退団説も浮上しているが、残留するならカルレス・プジョルの後継者候補と考えることはできる。次なる問題はピケの後継者だ。
これまでは今冬に獲得した若手コロンビア人DFジェリー・ミナがその候補者だった。ピケと同じく長身で、足下の技術も高いと評価は高かった。しかしミナはリーグ戦最終節のレバンテ戦で先発したものの、大量5失点を喫してしまった。
スペイン『MARCA』はミナのバルセロナでの将来性について「不明だ」と疑っており、先行きは怪しい。さらに同メディアの厳しい指摘は続く。
「現時点で彼がバルセロナのセンターバックを務めるにふさわしい選手かは分からない。非常に少しの時間しかプレイしていないし、レバンテ戦でのパフォーマンスは酷かった。レバンテのほとんどのゴールは彼が原因だ」
まだリーガ・エスパニョーラの環境に慣れることができていない部分もあるだろう。まだ結論を出すのは早すぎるが、ピケの後釜になれるかは何とも微妙なところだ。レンタル移籍させて経験を積ませるのも1つの手だが、バルセロナはコロンビアの逸材を成長させることができるだろうか。
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