メタルワン鉄鋼製品販売、営業組織を再編 品種別一貫営業を強化

 メタルワン鉄鋼製品販売は、今期から品種別事業戦略を明確化するため営業組織を3事業部制に再編した。材料から加工製品までを一貫する提案営業を強化し、品種別の事業戦略を全国規模で展開する。

 東日本事業本部、西日本事業本部、国際事業本部の地域3事業本部制から、社長管轄の「線材・加工品事業部」、「硬鋼線・特殊線事業部」、「CH・ファスナー事業部」の3事業部制に再編した。国際事業本部の東京貿易課、大阪貿易課、Nifast企画室はCH・ファスナー事業部に組み込んだ。

 各地区に偏重しがちだった営業戦略を改めて、鉄線や針金、磨棒鋼といった品種別組織に組み替えることで、材料の調達から加工品、製品の販売までの事業戦略を一貫し、品種別の提案営業を全国規模で展開する。東京本社や大阪本社、各支店の人員が同一の品種別組織に所属することとなり、人事と情報の流動化も進める。

 八木社長は「昨年から、Nifastなどの海外展開を含めて、語学教育の強化や、管理職・リーダーの研修会を充実させてきた。〝線材製品のプロフェッショナル集団〟として、取引先から信頼を得られるよう、これからも人材育成を強化していきたい」としている。

 18年3月期業績は売上高760億円、純利益25億円となった。増収は3期連続。今期は引き続き好調な自動車関連の需要や本格的に立ち上がる五輪関連の建設需要を捕捉し、売上高800億円、純利益26億円を見込んでいる。

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