きのう16日(水)は全国の188地点で真夏日を記録するなど、東日本や東北地方を中心に5月としては記録的な暑さとなった。きょう17日(木）は全国的に雲が広がって、多少暑さのしのげる所があるものの、きのうより湿度が高くムシムシとするため、熱中症には引き続き注意が必要だ。

　また、北日本では昨夜から雨が降り出していて、明け方には雷を伴って激しく降っているところもある。

西・東日本は暑さ続く　北日本は気温差注意

　西日本・東日本ではきのうより気温が下がる所もあるものの、それでも予想最高気温は東京で28℃（前日差－1℃）、大阪27℃（前日差－1℃）、福岡30℃（前日差－2℃）で、きょうも東北南部と関東から西では30℃前後の気温が続く予想だ。また、名古屋では30℃（前日差＋2℃）と、きのう以上の暑さが予想されている。

　さらに、きょうは湿度が高くなるため、ムシムシと暑く、熱中症にはきのう以上に注意が必要だ。水分をしっかり取って、こまめな休憩を心掛けたい。

　一方、東北や北日本は雨で、気温はきのうに比べて大幅に下がる見込み。札幌は日中の予想最高気温が16℃（前日差－12℃）で、明け方の気温（午前5時の時点で17.5℃）よりも下がる予想となっている。日中に気温が上がると思って薄着で出かけないように注意したい。

雨の範囲は19日(土)にかけて広がる

　今朝は、北日本を中心に雨が降っていて、雨の範囲は北陸にも広がる見込み。北日本の雨はきょうの昼過ぎにいったん止むものの、前線が南下する影響で再び雨が降り出して、あすは雨の範囲が北日本から西日本の日本海側を中心とした広い範囲に広がる見込み。

　この前線は19日にはさらに南下して全国的に雨を降らせる予想となっている。
　気温の高い状態は19日頃から落ち着く予想だが、その分湿度が上がってムシムシとした状態は続きそうだ。（気象予報士・野口琢矢）